秀才なのにおバカだ・・・
プライドが高すぎる2人の恋愛バトル
エリート揃いの名門秀知院学園。その中でもひと際優秀な生徒会の会長白銀御行はこの偏差値77という学園内で常に成績1位。全国模試でもトップを争うという学力で、さらにスマートな立ち振る舞いと女生徒からも注目の的です。同じく副会長四宮かぐらも学歴優秀、弓道部で全国大会レベル、合気道初段、柔道2段の文武両道な上、財閥の令嬢でもあり容姿端麗な「万能型天才」。周囲からも「似合ってる」と噂され、お互いに惹かれている両者には大きな(些細な)問題がありました。
どちらかが「好き」と伝えれば交際に進みそうなこの2人ですが、お互いに東京タワーより高いプライドが邪魔をして告白することが出来ません。しかも両者共に”自分から告白したら負け”と拗らせており、賢くもじれったい策謀の限りを尽くした”恋愛頭脳戦”が繰り広げられている平和な学園物語の始まりです。
四宮かぐやのスペックと拗らせ度が高い!
万能型天才で財閥の令嬢なかぐやはモテる条件しかありません。しかし四宮家の合理的な教育によって冷たい性格をしています。学園内でも「氷のかぐや様」と呼ばれており、近づける男子生徒は中々見当たりません。そんな彼女が主人公では話が盛り上がりそうにないのですが、かぐやにはギャップ萌えという最強武器がありました。
知的なかぐやは恋愛に疎く、その手の話になると一気にポンコツ、いやアホになります。この強いギャップに魅力を感じます。他にも胸の大きな女子生徒藤原千花が白銀と親しくすると「さようなら藤原さん絶交よ」「人の姿をした家畜が!」と心の中で唱えます。この嫉妬心も可愛らしく見えてしまう、そんな世の男性の愚かさが人気の秘訣・・・いかん、自分を含んでしまっている・・・
そもそも近いのに、近づかないのがじれったい
何となくお互いの気持ちを感じている恋愛奥手・未経験な2人。告白すると負け・誘う事も負けになるこの2人のバトル。「恥ずかしい」を「負け」と表しているのが可愛い学生達です。ドロドロ感を感じるのはかぐやの心の罵声「胸に栄養がいってる~」という嫉妬シーンだけ。明るいラブコメで安心して笑えます。
2人のバトルを中心にギャグ満載な本作。間に出て来るナレーションやテロップに思わず吹き出してしまいました。コミカルにドラマチックに真剣に戦う2人を生暖かく観るのが正解なアニメでした。”健全でじれったい恋愛”がアニメで流行してきたのですね。「宇崎ちゃんは遊びたい」も本作が先にヒットしたのが加速に繋がっているのかも・・・。
⇑ 「俺ガイル」もじれったい!を楽しむラブコメアニメ
コメント も、文句以外で・・・