大人目線で楽しめる
幼い日の約束と現実
日本のとある街が怪獣の出現により破壊し尽くされました。高台からその惨状を見た日比野カフカと、幼馴染の亜白ミナの2人は幼いながらも「防衛隊員になる。2人で怪獣を全滅させよう!」と約束を交わすのでした。
そしてカフカ32歳現在、防衛隊に合格できず怪獣死体の解体清掃処理業者で働いていました。ミナは第三部隊隊長となっています。ある日、カフカは怪獣に襲われた同社のアルバイター、市川レノを助け病院に保護されます。その病室でカフカは謎の生物によって怪獣にされてしまい・・・でも中身はそのままオッサン!?とりあえず病院から逃亡していきました・・・。
ロースペックな男カフカ
身長181㎝で防衛隊員を目指して筋トレしてきたカフカはガッチリ体形。カレー・ハンバーグ・お酒・タバコが好きで女っけ無しの32歳。真面目でカッコつけで、若干自己否定的な割と普通なおっさんです。怪獣化してしまった後も、中身はそのまんまでした。
怪獣の力を手に入れたカフカは”隠し”ます。バレれば討伐必死、最悪実験体となりますので当然と言えば当然。最強の力を隠して生きて行く覚悟が必要なのですが、カフカはそんな賢い大人ではありません。少年の心を持ったまま育った、残念なおっさんなのでした。
変身は最後の手段
こういう作品の見どころは”変身タイミング”。身体能力も低いため、すぐにでも変身したいのですが正体は明らかにできません。しかし強敵・難敵に襲われている人は助けたい!そんなジレンマと変身時の解放感はウルトラマン超えです。”今!変身するんでしょ!?”という期待を全く裏切らない、意外性の少ない男ですが、そこがイイ!!!
夢と希望に朽ちたおっさんが夢をもう一度と立ち上がる。これだけで満足してしまう僕ですが、この作品は一気見。”来るぞ来るぞ!”というタイミングが良く、飽きることない展開変化。テンポが良いとは正にこの事。オーバーキルなワンパン系作品に初めてハマりましたよ・・・
コメント も、文句以外で・・・