これは面白いわあ・・・
突撃型美少女は妖怪に慣れている
岩永琴子は病院で後ろ向きに倒れようとする桜川九郎を支え助けます。そして少しの会話から”ヤギのような雄々しさ”を感じる九郎に惚れてしまいました。しかし九郎には美人な彼女が。結婚の話まで飛び出し琴子が溜息を吐いた矢先、突如別れ話が浮上。そしてここぞとばかりに「私と結婚を前提に交際しませんか」とアプローチをかけます。
いきなりの告白に戸惑う九郎ですが、引かない琴子に別れの理由を話します。それは「ある日、川沿いを2人で歩いていると”河童”が出てきたんだ。見るからに恐ろしい姿に彼女を置いて一目散に逃げたんだ。」ということ。最低だろ、と言い残し去ろうとする九郎に琴子が質問します。「主語をはっきりして下さい。逃げたのは九郎さんですか?河童ですか?」こうして九郎は厄災との邂逅を果たすのでした。
人間と妖怪の中間で
岩永琴子は子供時分に妖怪に攫われます。そして智恵の足らない彼らにお願いされ、”妖怪の知恵”になる契約をしました。そして聡明な智恵と妖怪の助力を得、代償として片目・片足を差し出し”一眼一足”という存在になります。身体能力も爆上がりしている彼女は、妖怪の相談役・探偵役・警官役として奔走しているのでした。
桜川九郎は妖怪から恐れ嫌われています。彼らからおぞましく見られるのは、本人は望まずしてですが妖怪を食し、その能力を得た事が理由でした。普通の人間として生活している九郎ですが、琴子によってガッツリ妖怪と関わる羽目になります。しかし彼に言いたい。琴子に何の文句があるんだ!?可愛くて金持ちで可愛いじゃないか!そんな女性をkすうhsつh・・・取り乱しましたが、そんな”人の狭間”にいる両名は当然の如く出会ったのでした。
妖怪の本質を感じる
妖怪という存在は古くから生活に密着しており、不安な時や不思議な時、たまには幸せな時にも姿を現わします。しかしそれは”現象”という形であって、実際に目撃する・触れることは”まれ”なことです。時にこういった存在は”人間の想像力の産物”として取り扱われますが、もしかしたら我々人間が”妖怪の想像の産物”なのかもしれません。本作は嘘か真かわからない、しかしそこに存在があるんだ!という”遠野物語”から謳われる妖怪物なのです。
漫画を読んでおり、会話・文字が多いのでアニメは避けていたのですが、観てみると面白い。琴子のトンデモおひい様具合と、苦労の溜息を尽きながらも信頼を置いている2人の雰囲気はしっかり出ていました。特に序盤メインストーリーになる”鋼人七瀬”編で観れた特撮ソング”火炎放射器とわたし”は圧巻。この1分だけで大満足しました。これは鬼太郎の後継作品になる!
コメント も、文句以外で・・・