
洞察力と知識で推理・・・好みです!
トランプ事件に興味津々
元CIAで現在はペンシルべニア大学で教師をするディラン・ラインハート。ジョークに富み紳士的な彼は学生にも人気の教師です。さらに歩く辞典とも評される彼は、知らない事はないとも感じさせる程の知識の宝庫。そんな彼の元にニューヨーク市警のリジー・ニーダムが訪ねて来ました。
ディランは小説家の顔をもっており、現在起きている事件がその著作に類似しているという。協力を求められたディランですが「もう引退したから」と断ります。しかしトランプを使ったという事件で、警察も手を挙げる難解さに興味を持ちます。そんな折、出版社で担当者から「ハートが足りないわね」とダメ出しをくらいます。失った何かを取り戻すためリジーに協力することにするのですが、彼自身の性格も難解で・・・

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スマートなサイコパス教授
ディラン・ラインハートはリジーから「サイコパス教授」と呼ばれます。それは大学で教える内容が犯罪心理学、特にサイコパスにまつわる分野だからではありますが、それを置いても彼は変な事件に強く興味を持ってしまう特性がありました。事件現場にソワソワ向かう姿は、何かアトラクションを見つけた少年のようです。
サイコパス特有能力なのかディランは、婚約者であった相棒を亡くした事がトラウマになり相棒を頑なに持とうとしなかったリジーの心を少しずつ開けていきます。話術もあるのですが、何よりディランはゲイであり恋愛関係になり得ないことも大きな要因でした。ドラマの主人公が「ゲイ」とカミングアウトするドラマも珍しい。余計に興味を持った設定です。
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多すぎる知識は「直感」となる
ディランの脳内には辞典が埋まっているようで、とくに犯罪に関する知識は膨大です。CIAで鍛えられただけではなく、元々知識を持つ事自体が好きなんでしょう。ちょっとした現場から概要や犯罪の性質を見出す力は「シャーロック」のように。本人は知識から導き出したといいますが、瞬間的に理解するため「直感」と表します。なんかカッコイイ。
他者から見ると理解できない「天才」の活躍。推理物で好きなのは、洞察・誘導・再現のある作品で、この作品はHITでした。大きな盛り上がりはありませんが、少しずつ人間関係が改善され、天才であるディランも成長していく長期ドラマの良い所が発揮されている良作です。おまけですが、ディランの担当編集者はウーピー・ゴールドバーグですよ。
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