狂った人物しかいない、そこがいい!
神域に触れてはいけない
感染症が流行したことが原因で、対人取材ができなくなった世の中。閉じ籠り気味な露伴は飼い犬バキンの散歩で気を紛らわせています。そのバキンですが、散歩途中でいつも怯える道があります。それは”四辻”に分かれた分岐路。なんとなく興味をそそられ、いつもは通らないその道に向かいます。そして辿り着いたのは神社でした。
神社には”神木”のような巨大な木があり、そして木元には祠のような穴がありました。そして中には鏡が祭られています。その鏡を覗き込むと露伴は気を失ってしまいました。そして目覚めた露伴ですが、色々と”変化”が起きています。例えば自身のイラストが変更されていたり、例えば見知らぬ彼女が出来ていたり・・・何かがおかしい、気づいた時には手遅れ・・・
ドラマもコロナ渦
「マスクなんてしてちゃ、脳に酸素が足りなくなるじゃあないか!」と叫・・・んではないですが、そんな心境の露伴。今回は自粛・マスク・著作権といった現在進行形のテーマが盛り込まれています。しかしほとんど人が出ない作品なので、感染症とかは大丈夫そうですがね。
3期は「ホットサマー・マーサ」と「じゃんけん小僧」の2本立て。後半のじゃんけん小僧は露伴作品お得意の”執着”がテーマ。11歳の小僧と露伴がお互いのプライドと人生を掛けてじゃんけんします。どちらが運を味方にするのか、そこには”精神的な成長”が求められます。前話でヤバイ彼女ができて、今回は少年と無邪気(?)にじゃんけんをする。露伴も家庭的になったのかな・・・「そんなこと、あるわけがないだろう!?」
ブレない露伴に好感度が上がる
彼女ができちゃった露伴ですが、別に”ブレた”わけではありません。世にも奇妙な物語なだけで、全然丸くなっていませんので心配なく。彼女も小僧も露伴の漫画ファンなのですが、変わらぬ塩対応。小僧に対しては「子供を負かす。これほど嬉しいことはないね!」という名言を残していました。とても好感度が上がります。
原作の灰汁の強さだけに頼らず、巧なアレンジがほどこされた事が実写化成功のキーポイントです。現代版として感染症の出現やマスクを着用を入れこんでも、ストーリー展開に違和感がない辺りは構成上手。原作とアレンジのバランスが良いんですね。でも、彼女が連れてくる爬虫類ペットは原作の通り”ワニ”が良かったなあ。無理ですかね、やっぱり・・・。
第8話 ジャンケン小僧
コメント も、文句以外で・・・