銃に込められたのは願い
設計・開発者は”カラシニコフ”
1941年(旧)ソビエト連邦軍の兵士ミハイル・カラシニコフ軍曹。前線で戦うもドイツ軍の戦車に攻撃され全滅。自身も肩に銃創を負います。馬を調達するために近寄った村もすでにドイツ軍に占領されていました。戦いになりますが、仲間の自動小銃が弾詰まりを起こし撃たれます。その場は無事切り抜けますが、カラシニコフは弾詰まりの理由が気になっていました。
子供の頃から銃を自作するほど銃好きなカラシニコフは、小銃の中に水が入り気温低下で凍ってしまった事に気付きます。そしてバネの弱さにも原因があると軍に指摘し、自身の体験から兵士のために”新しい自動小銃”を開発すると決めました。こののちに生み出されたのがAK-47ですが、それはまだ先のお話。
銃に込められたのは弾ではなく願い
AKの特徴は”とにかく丈夫”です。気温差の激しい環境での仕様を考慮し、生産しやすい事に注力したAKは、各動作部分に”隙間”を作ることで、砂・埃・水といった異物が中に残らない設計となっています。更にパーツ交換も簡単で、いつでも・どこでも・どんな環境下でも撃てる”最高の安心感”を誇っています。
AK系アサルトと言えば今現在でも有名・健在で、改良を繰り返しながら世界中で使用され、世界で一番使用された軍用銃としてギネス認定もされています。しかしそれは世界で一番命を奪った銃として”最悪の銃”ともいえることでした。
銃に込められたのは”願い”だった
カラシニコフは銃を開発しましたが、その目的は”祖国を守る為”でした。戦争時に国を守る為に開発した銃が、その後に紛争・テロでも使用されていくという事は不名誉だったそうです。2013年に93歳で亡くなったカラシニコフは、敵味方問わずAKで奪われていく命に心痛めていました。
AKと言えばゲームでも有名・人気な銃。特にAK-47突撃銃はフォルムが良く、PC・TVゲームでも使用率の高い武器です。そしてサバイバルゲームでも電動次世代ガンとして、リアルを追求したモデルもでており、M-16に劣らない人気っぷりです。最強で最悪という言葉も銃に色気を与えています。カラシニコフも本物ではなく、ホビーアイテムとして人気があることは喜んでいるかも知れません。
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