事件当事者が登場とか凄い!
12億円の画集
アメリカケンタッキー州のトランシルヴァニア大学に通うスペンサー。芸術家を志望している彼は今の退屈な生活に飽きています。そんな折に大学付属の図書館展示室に収められている画集の事を知ります。それは「アメリカの鳥類」という1200万ドルの価値があると聞き、スペンサーは友人ウォーレンに話すのでした。
そんな話を聞いたウォーレンの返しは、画集を盗むことでした。退屈な日常から抜け出し特別になりたいと思っていた2人は計画を練り始めます。警備の穴とバイヤー探しに躍起になっていた所で気づきます。「2人では無理だ」と。そしてFBIを目指しているが退屈な日常に飽きているエリックと、単純にお金が欲しいチャズを仲間に引き入れます。ここに学生盗賊団が結成されたのでした。
実際に起きた事件で内容もそのまま
2004年のトランシルヴァニア大学図書館がそのまま舞台で、狙われた本も「アメリカの鳥類」です。こちらの画集は1838年頃に野鳥画家が描いたヴィンテージ本で、その大きさは99×66㎝というビッグサイズ。435枚という枚数で重さも相当な物です。そしてこの強盗を成功させるために綿密な計画と勉強を始めます。
この勉強という部分ですが、なんと「映画」で学びました。オーシャンズ11にザ・クラッカー、スナッチにユージュアル・サスペクツ等を観て強奪方法を学んだとか・・・。この作品は事実を基にした、ではなく「実際に起こった」として強奪犯本人の監修で完成しています。なので手法やドタバタも脚本ではなく事実。前情報無しで、まずは観て欲しい。
お金よりも「何かしたかった」というのが本音
「売れば大金持ちになれる!」と意気込む強盗団ではありますが実際の行動は、映画を観て変装してみてと学生活動の延長のように見えます。お金目当てもあったのでしょうが、これは「退屈な人生に刺激」が欲しかった犯行でした。この実在の4人も反省はしているのですが、今回のような「映画化」に関してはご満悦でしょう。なんせ本人達監修ですから。
承認欲求に負けた大学生4人組の実話。名前を残したいという気持ちは良く分かります。その結果が犯罪というのは非常に残念。FBIを希望する者もいて優秀な4人組ですので、もっと違う善行で新聞を賑わせ映画化されて欲しかった・・・。無事に解決した事件なので、若気の至りという事でいいですかね?
⇑ 学生達は常に何かを求めているものです
⇑ バリー・コーガンはこんな人(嘘ですよ)
コメント も、文句以外で・・・