新天地じゃないですか?Zミュージカル
クリスマスはゾンビと共に
イギリスの田舎町リトル・ヘブン。そんな街に住む女子高生アナは、父親トニーの小言にうんざりしながら毎日を過ごしています。田舎町といえでもクリスマスが近づくと賑わってきます。この日は生徒たちがクリスマスのショーの打ち合わせで学校に居残っていました。しかし、夕方から夜にかけてゾンビが出没していました。
世界中でウイルス感染によるゾンビが発生しており、このリトル・ヘブンにも影響が起きてきました。アナは音楽を聴き、歌いながら徒歩でゾンビ達の徘徊する町を歩きます。悠々と歌いながら歩くアナですが、流石に異常に気付く来ます。そしてアナの脱出劇が始まりました。
ゾンビとミュージカルの融合・・・イケる!
日常からいきなりゾンビな世界に陥ります。序盤でアナが上機嫌で歌い踊りながら歩く後ろで、町の人が次々と襲われているシュールな映像。透き通るほど綺麗な歌声と、後ろで血祭になる人々のコントラストが・・・書いていると尚更B級ですね。
B級は間違いないのですが、補って余るのが「ミュージカルパート」。登場人物全員歌唱力高く、王道のミュージカル作品。迫力のある歌声に魅了されます。ゾンビと学生は王道の組み合わせですが、まさのミュージカル参戦。この部分が無ければ普通のゾンビ作品として埋もれていた平凡なストーリーです。変な掛け合わせが上手く行った良い例です。
ゾンビは踊らなかった
ストーリーに厚みがある、とまではいきませんが「十代の葛藤」が描かれていました。大人達への反抗心なんかは僕自身も覚えがあります。ゾンビに追われる究極の世界で、初めて大人の想いを知り守られている事に気付きます。そんな十代の学生が大人へ変わる成長物語でした。
歌って踊るミュージカルゾンビでB級となると、期待するのはゾンビダンスです。しかし残念ながら?ゾンビとのダンスはありません。歌って踊れるゾンビは存在しませんでしたが、人間達の歌唱力、とくにアナ(エラ・ハント)の歌声はそれだけで一見の価値がありました。
コメント も、文句以外で・・・