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英雄譚なんてこんなモノなのかも・・・「コンクリート・ユートピア」

☆映画あらすじと感想
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3.4 ”調子に乗った”というお話

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\サブスク引き籠り応援団です/

大災害で残ったのは・・・

ある日、韓国ソウルで大災害が発生。市内全域に渡る大地震によって街はほぼ壊滅に至ります。そんな中ファングンマンションの1棟だけ、かろうじて倒壊を免れています。住民達は在庫管理しながら食料や飲み水を配給し、余裕がないながらも他アパートの住民も受け入れています。

キム・ミンソン妻のチュ・ミョンファと602号室で暮らしています。2人は隣のアパートの親子を泊めてあげていました。そんなある日、マンションの一室で火災が発生し、902号室に住むキム・ヨンタクが消火します。この騒ぎから”今後部外者を立ち入れない”こと、”ヨンタクを住民代表にすること”が決まります。そしてこのディストピアでユートピアを築こうとしていくのですが・・・

アパートが1つの国になる

地盤隆起によって壊滅した街。運よく生き残った住民達はとにかく今日を生きる事に躍起します。ライフラインが保障されず、飲食の確保も自分たちで。既に”金”も価値を失い、必要なエネルギー(電池)やわずかな食糧の取り合いが起こってしまいます。

そう、ここは既に半無法地帯。わずかに残された理性を頼りに助け合う環境です。マンションの人間達だけ生き残る、この選択をした時点でここは共同体となり、そして安心できる生活のために一種の国を目指すのはごく自然なこと。しかしそれは”王”次第でどんな国にも成り得るのでした・・・

マンションだけを護りたい男

体を張って火事の延焼を止めたキム・ヨンタク。その献身は住民達にとって心強いもの。ヨンタクは住民代表に選任された後、部外者から住民を守りマンションの統制を図ります。異常なアパートへの執着を見せるこの男は、まさに住民達の英雄でした。・・・このマンション内だけの・・・ね・・・

題名はユートピアですが、内容はディストピア。極限状態の人間の様子を描いていますが、単独サバイバルではなく”住処がある”とこがミソ。建築物に頼る人間の浅ましさと脆弱さ、そして群れる事で気が大きくなる人間あるあるがリアルすぎでした。本作を観て思うのは、”ディストピア世界になったら人と関わらず農家しよう”でした。ニンゲンコワイ

Hulu | Disney+ セットプラン※紹介作品はランダムであり、Hulu配信作品とは限りません。
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