イーストウッドも93歳・・・凄い男ですね
真のカウボーイ
かつてロデオ界で名を売ったマイク・マイロ。しかし落馬事故や、妻子を自動車事故で亡くすという不幸な出来事もあり一人で暮らしています。そして高齢になり、雇い主からも難癖付けられ解雇されてしまいました。しかしある日、その元雇い主が自宅を訪れ「メキシコにいる息子ラフォを連れ戻して欲しい。」と依頼してきます。マイクは渋々ながらも今までの恩を返すためメキシコへ向かう事にしました。
そして元雇い主の元妻を訪ねますが、かなりキツイ性格。母親曰く「ラフォは家にはいないし、思っている程純朴じゃない。手に負えない悪だよ。」とのこと。一応聞きだした闘鶏場へ行ってみると、ラフォとその愛鶏マッチョを見つけます。そして保護し、父親の事を話すとすんなり受け入れました。しかし帰り道では母親やその手先、そして警察と色々な障害が待ち構えているのでした。
クリント・イーストウッド 91歳主演
作品云々よりもこの人”クリント・イーストウッド”が凄かった。1930年生まれで公開時91歳という彼は、1971年から始まった”ダーティー・ハリー・シリーズ”でスーパースターとなり、その後も俳優・監督・プロデューサー・作曲家・元政治家として大活躍した偉人。未だに主演を張るという、確かにマッチョな存在です。
とはいえ90歳超え、足元の動きやアクションはおぼつかない。車の運転シーンもちょっと(勝手に)心配して観てました。しかし既に生ける伝説と化したクリントは、その存在だけで見応えあり。本作もヒューマンとしての見どころは十分なのですが、僕の偏った知識と変な期待のせいで評価は低めです。
”マッチョ”の思い違い
本作のマッチョとは①鶏名②逞しい男の意味です。原題はマッチョだけなので、単純に”逞しさとは”という意味だと思っています。作中で”マッチョになりたいんだ”とか”最近の男はマッチョを過大評価している”という台詞があります。本当に大事なのはそこなのかい?と問うような展開のヒューマンなのです。
とはいえ”肉体的マッチョ”を思い浮かべ、安易にCRY=叫ぶと訳した僕はとまいどいました。前情報一切入れずに”90歳とマッチョがどう物語になるのか?”と期待しましたが、クリントがそんな怪しいB級で主演するワケがありません。本作は脳筋ではなく、強さ・逞しさとは何なのかを考える作品。マッチョが叫ぶ作品ではないので、要注意で・・・
コメント も、文句以外で・・・