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”法律”に対する復讐劇「カット/オフ」

カット/オフ ☆映画あらすじと感想
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3.6 グロいよ!!

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\サブスク引き籠り応援団です/

遺体から出てきた物

ドイツ・ベルリンの銃犯罪特別班で検視官として勤めるポール・ハーツフェルド。離婚した妻との娘ハンナとギクシャクしており、この日もハンナにどう関わったら良いのか悩んでいました。ハンナと一緒に歩くポールですが、悩みにイラついた彼は、車道で犬に暴行している男に殴りかかります。そして振り返るとハンナはいませんでした。

ポールはハンナが帰ったものだと、自分に呆れながら仕事に戻ります。公園で殺害された女性の遺体検視を担当しますが、この遺体は”空気が抜かれたように”顔が潰れており、喉の奥にはカプセルがはめ込まれていました。カプセルを開けると中から”ハンナ”という名前と携帯電話のメモが。ポールが電話をしてみると出たのは娘のハンナ。誘拐され「エリックを待って。誰かに話すと殺されちゃう。」と話します。そしてポールはエリックに連絡を取ろうと電話をしますが、応じたのはリンダと名乗る女性でした。

解剖だけじゃなくグロい

最初の女性の遺体が”空気が抜けたように”と表現している通り、骨が抜かれてしわくちゃになっています。皮を切り開いていく様子もですが、喉の奥からカプセルを取り出したりと”カット”の題目通りにサクサクと切っていくので、耐性は必要です。

また”遺体だから”ということで股間丸出しシーンもあります。薄暗い部屋での解剖なので、はっきりナニかが見えるわけではありませんが要注意。また会話自体も薄気味悪かったりグロい内容だったりと、目を閉じても音声で攻撃してきますので、やっぱり”グロは嫌い”という方は厳しい。しかしストーリーやメッセージ、そして何よりミスリードが上手い作品なのでミステリ好きの僕は楽しめました。


カット/オフ(字幕版)

法律が正しいわけではない

”法”に対しての強い警鐘が込められている本作。とある事件がきっかけで人生が狂った男の復讐劇、というのが一番短いあらすじになります。そこには異常犯罪者を紙面だけで軽罪にした”裁判官の罪”が描かれていますが、問題は裁判官ではなく”法”の在り方でした。ポイントは”自殺に追いやる=殺人ではない”ということと、”調査結果の紙面次第”で判決が変わる事です。この辺りを踏まえて鑑賞すると3回観なくて済みます(それでも2回は観ないと分かりづらい)

そんな重い空気の作品ですが、何を置いても悪役サドラーを演じたラース・アイディンガーが秀逸です。髪型も表情も行動も完璧な不審者で、いやらしい笑顔を見ると自然と殺意が沸きます。こういった作品では主役・悪役どちらかに”異様な雰囲気”が求められます。ラースの抜擢はニーズに応えた完璧な配役となっていました。良い人選と良いミスリード、時間交差をフンダンに使ったミステリ作品ですが、やっぱりグロは注意です。

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