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カラーに憧れたモノクロ達「ダイナー」

ダイナー ☆映画あらすじと感想
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3.7 目に鮮やかな料理でした

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\サブスク引き籠り応援団です/

日給30万円のバイト?

幼い頃捨てられたオオバカナコはいつも自分の居場所を探してひとりぼっち。街を彷徨っていると異国の写真を渡されます日本から出れば人生が変わるかもと思い旅行代理店に入り、旅費の確認をしてみると30万円かかると言われます。目的の場所は近々祭りも開催ということもあり、カナコは焦ったあげく日給30万円のバイトを決意しました。

みるからに怪しげなカップルと合流したカナコの役目は運転手。しかし金額相応の怪しい仕事の結末はギャングに捕らえられ殺される寸前。命乞いをするカナコは殴られ気絶してしまいます。ド派手な極彩色で染められている店で目を覚ましたカナコはボンベロと出会います。この男が言うに「ここは殺し屋だけのダイナー」。カナコは命を賭けたウエイトレス業を任されることになってしまいました。

終始極彩色の華やかで怪しい世界観

監督である蜷川実花による大胆で独特な色彩感覚が爆発しております。カナコが目覚めた時の風景は圧巻で、ボンベロ始め登場人物全体が華やかでした(1名裸でしたが)。殺し屋専門店には見えない色彩ですが、確かに綺麗の中に怪しい雰囲気を感じさせる店です。このダイナーという設定も「色」が生かされる要因となっていました。

ボンベロが作る料理はどれも「見た目が強い」物ばかり。食材を色で決めてるのかな?と思っていると一目で生唾が出る食べ物が!それはボンベロ特製「ハンバーガー」真っ黒なバンズから真っ白なチーズがあふれ出しており、モノクロなのに色鮮やかな極上品です。いつかローソンとかで再現して欲しい・・・

全員がモノクロを感じていた

オオバカナコは孤独から離れ、華やかな異国に行くために危険なバイトをしました。ボンベロは閉じ込められたような店内極彩色で飾り目に眩しい料理を作り続けます。殺し屋たちは何もないから殺人で自分を彩っています。そんな「カラー」に憧れた「モノクロ達」の物語でした。

藤原竜也を筆頭に窪田正孝土屋アンナと、豪華絢爛な役者勢ぞろいです。アクションもこなせる人材で揃えたのは正解で、戦闘シーンも眩しく弾けていました。そして何と言っても小栗旬の贅沢な使い方。なかなかこんな扱いは見られません。独特な世界感に独特な役者と、胸やけ必須の作品ですので覚悟して下さい。

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