オンリーワンになりたすぎ
100%鹿革に惚れこんだ
とあるパーキングエリアのトイレに、今まで着ていたジャケットを流す男ジョルジュ。この奇行の理由は、”100%鹿革の完璧なジャケットを購入するから”でした。全財産をはたき完璧なジャケットと、おまけのビデオカメラを購入したジョルジュですが、ほぼ無一文になってしまいます。
財産をはたいたことで元妻とも険悪になり、気晴らしにバーで一杯。店内で女性客とウエイトレスが談笑していると、ジョルジュは”自分のジャケットの話題”と思い込み話しかけます。そして「映画を作る仕事をしている。」と嘘をついたのでした。そしてホテルに戻り、ジャケットを撮影し話かけるなど、ジョルジュはこれから益々ジャケットに没頭・傾倒し、そして「世界で唯一のジャケットになる事だ!」という声を聴く事になるのでした。
鹿革の価値
通気性が高く水に強い。柔らかいのに強靭で軽いという上着の条件として完璧な鹿革。しかし柔らかく繊維が細い鹿革は縫製がとにかく難しい。繊細な技術を必要とし、性能が高い、そして何より天然という事で狩猟手間がかかる。そんな鹿革製ジャケットは、ジョルジュのよう人には天井知らずの価値があるのです。
生涯を共にすると心に決めた一着。そう考えたとしても全財産を出すことは僕にはできません。それだけの価値をこのジャケットに見出したジョルジュは、とうとうジャケットの声を聴く事ができるように・・・。どうやら彼は、ちょっと思い違いをしているようです。
鹿革は誰もが夢見ている!?
ジョルジュは”誰もが鹿革が好き”だと信じている、ちょっと危ない思考の人です。バーで談笑している女性2人を見て、”鹿革ジャケットの話をしている”と思うとか、とてつもなく痛々しい。そして聴こえたジャケットの声。”呪い映画だっけ?”なんて考えながら観てました。
狂人による理不尽な連続殺人モノ。しかし情報が多すぎて殺人鬼の部分はあまり気になりませんでした。とにかくジョルジュの奇行・発想が素晴らしすぎます。人はお金なんてなくても幸せでいられる、そんな事を教ええてくれる作h・・・そんな良いメッセージではなかった気もする・・・
\サブスク引き籠り応援団です/
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