勉強とは何故必要なのか・・・
名門高校の落ちこぼれ
国の成績上位者1%が集まる高校。その授業内容は高1で既に高3の授業を行い、生徒は質問もなく問題を解いてしまうという先生いらずなレベルです。そんな学校にも、やはり落ちこぼれは存在します。その一人がハン・ジウでした。
別高校ならトップだからと、転校を勧められるジウ。ある日の夜、同寮生にパシられ酒や食べ物を買ってきた所を夜間警備員のハクソンに見つかり退寮処分に。行く当てもなく彷徨うジウは学校の倉庫に隠れます。そして再びハクソンに見つかるのですが、ここでハクソンは数学が得意と知ります。そしてジウは教えを乞おうとするのですが・・・

ハクソンの名言
ハクソンは数学に美しさを感じており、そして人生を重ねています。だからこその言葉は重く僕達に響きます。シチュエーションは実際の本作を観て頂くとして、数学者として語る”人生においての数学名言”を記録しておきます。
間違った問いから正しい答えは出ない
数学は単純だ、信じろ、今に分かる、人生はもっと複雑
近道を選ばず正面突破する方がはるかに価値がある
誤答は多いが、その過程は正しい
正解を出すより答えを導く過程が大切
数学を通じて生きる意味を説いているように感じます。ハクソンは”答えだけを求めて教える・学ぶことは、本当に勉強・教育なのか”と悲観しているのです。
過程の辿り着く先が答え
答えの出し方を知りたいジウは、どうやって答えを出したかの過程を見るハクソンの言動に戸惑います。その意味は16歳男の子にとっては難問でした。間違ってもいいんだ、という考え方は”学生”では理解しにくいものです。答えは1つしかない”はず”なのですから。
教育の本質とはなんだろう・・・そんなぼんやりとした問に対して、少し答えを観せてくれた本作。問題と答えの2つだけで点数が決まるのがテストですが、大事なのは”問題をどう理解して、どう解こうとしたのか”という点。答えが違っているかどうかは”おまけ”なんですよね。そう、昔数学で20点とか取ってしまったのも、答えが違うだけで・・・いや、人生もきっと答えはともかく今の過程は間違ってはいない・・・はず・・・きっと・・・



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