難解なので勉強が必要・・・
ハルヒがいない世界!?
北高1年のキョンは同クラス涼宮ハルヒ率いるSOS団に無理やり引きずり込まれています。そこは超能力者・未来人・宇宙人と何でも来いなメンバー揃い。学校の友達・仲間として生活していますが、とある事情からハルヒには正体が隠されています。そんなメンバーでクリスマスパーティーをしようと盛り上がっている12月の出来事・・・
12月18日、キョンが異変に気付きます。クラス内にいるはずのない人物が存在しており、更にクラスメイト全員がハルヒの事を知りません。SOS団も存在しておらず、部室であった文芸部には長門有希だけ。しかも彼女はキョンが知る長門とは別人でした。キョンは何らかの理由で「世界が改変された」ことを理解します。そしてハルヒに会いたいと強く願う自分に気付くのでした。
長門有希の新たな魅力が爆発した作品
無機質な表情がウリの長門有希が本作はデレます。TVで見た小さいデレや嫉妬らしき行動ではなく、はっきりとキョンに恋した長門の姿が描かれています。本人は意識していない部分なのですが、本心ではこのように「普通の女子高生をしたかった」のでしょう。本作以降長門の表情は少し柔らかくなります。
「消失」ではハルヒはすっかりヒロインを落とされ、長門有希がヒロインデビューに成功しました。予備知識なく観ると完全にヒロインが長門有希になります。今までにない「女性らしさ」があり、キョンに対する思いが伝わってくる作りですが、この良さも本編みてればもっと感じることができます。
「消失」はかなり複雑
本作は過去作(TV版)を知っていないと理解不能です。アニメドラマ(エンドレスエイト含む)を全て観ておくことをお勧め、というより必須です。元々「ハルヒシリーズ」自体が難解ですが、本作は更にわかりにくい。なんせ前後の関係性も、現象の理由もまったく見えないからです。劇場版で長丁場にしたからこそ感情移入し易い作品に仕上がっていますがTV版時系列に、はめ込んで欲しかったストーリーです。
この「消失」はキョン自身が気持ちを整理する・気づかせる為に必要な作品。小説版で順に追うともっと分かり易いのですが(アニメは大幅変更あるので)、本作の後からキョンの気持ちは「ハルヒに”無理やり”巻き込まれた」から「自分から好んで関わっている日常」へと変化します。複雑なのは「長門有希の気持ちに寄り沿った世界」で「キョンの気持ちを確認する」という流れのせいです。この部分が理解できれば、「長門有希が可愛いやん」という理由だけで復習・考察に取り組めます!
\サブスク引き籠り応援団です/⇑ 「ハルヒ」が好きなら「中二恋」も好きなはず!?
コメント も、文句以外で・・・