幸せ度数を”見た目”で決めたら・・・「ハッチング　～孵化～」

☆映画あらすじと感想

2024.11.03

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3.2　気持ち悪いが強い

フィンランドの幸せ家族

フィンランドで暮らす幸せいっぱいな動画を上げている4人家族。しかしそれは母親の承認欲求を満たすためのものです。今日も仲睦まじい姿を撮影していましたが、突如カラスが室内に侵入。娘のティンヤが捕まえると母親が笑顔で取り上げ、首を捻り殺します。ティンヤは目を逸らしながらも庭先のゴミ箱に捨てました。

その翌日、カラスの死骸がゴミ箱から消えています。ティンヤは森を探索し、息も絶え絶えなカラスを見つけました。そして息を引き取ったその場所に、恐らくそのカラスが生んだであろう卵を見つけました。ティンヤは卵を持ち帰り育てるのですが、それが全ての間違いの始まりでした。

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食事中に観てはいけない作品です。卵から孵った何かは、造形はともかく涎粘液で臭いまで感じてしまいました。いや、それだけなら良いのですが、この何かはティンヤの嘔吐物を食べます。閲覧注意です。おやつ食べながらはダメです。

ティンヤを演じるシーリ・ソラリンナは凛とした雰囲気の美少女。そんな美少女の吐物であれば・・・無理でした・・・ソレを食べている姿がダメでした・・・謎の生き物と嘔吐物を与える娘。綺麗な動画を撮って喜んでいる母親に是非見て欲しいですね。

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自分勝手という言葉を具現化したような人物、それが本作の母親。美しい娘、利発そうな息子、優しそうな夫と全てを”～そうな”に仕立て上げて動画投稿しています。”コレが本当の私”言いたげな承認欲求の強さに感嘆。こんな母親だと子供は”反抗or従順”のどちらかになるでしょうねえ・・・

ティンヤと謎の生物がメインに見えますが、ストーリーの中心は母親です。彼女が存在しなければ産まれなかったはず。ティンヤにとっては美しい動画より、醜悪でも寄り添ってくれる”何か”だったのですが、子の心親知らずとはコレ。けどまあ、ラスト後も母親は幸せ継続なのかもしれません。見た目重視ですから。

※紹介作品はランダムであり、Hulu配信作品とは限りません。