無関心は罪にもならない
隣はアウシュビッツ強制収容所
1945年、ドイツに住むルドルフは裕福な生活に満足していました。妻と子供に囲まれ、屋敷の庭には花が咲きプールも設置。この屋敷には来客が多い為、使用人だけが忙しく働いています。そんなルドルフが出勤します。
職場はアウシュビッツ強制収容所で、そこはルドルフ邸と収容所の敷地内で真隣。司令官として働く彼は、今日は”高効率焼却炉”のシステムについて営業を受けています。仕事を終えればまた幸せで柔らかい日に帰ります。ドイツの幸せな一家の物語。隣から聴こえる怒号・悲鳴・銃声はちょっとだけ気になりますが・・・

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1945年は解放の年
1940年にオシフィエンチムにアウシュビッツ第一強制収容所が開所。懲罰所として構えられましたが、そこにはガス室・火葬場が備えられます。開所して後も追加ガス室・焼却炉等と不穏な設備が増設されていきました。
本作の1945年は大量虐殺を行ったドイツ軍の栄華最後の年となります。本作では語られませんが、この年にソ連軍によって無事解放されます。その際に囚人達は死の行進と呼ばれる強制移動をさせられています。そんな収容所の隣で幸福そうな家族が暮らして・・・
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正常ではいられない環境
ルドルフの家族は隣の出来事に無関心。自分たちは幸せだ、と満足な日々を過ごしています。しかし赤ん坊は泣き叫ぶ事が多く、長男は金歯のコレクションを眺め、そして娘は夜眠れずに廊下でぬいぐるみを抱いてうずくまる。隣での出来事を知らなくても”何かが”伝わっていました。
”臭い物には蓋をする”という目を覆ったままで生活を楽しむ一家の物語。本編にはグロ描写はなく、淡々と家庭の問題等を映し出しています。でもグロい。音と随所にある導入映像が不穏すぎて・・・目と耳で違和感を感じさせられて思惑凹んでしまいましたよ・・・

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