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”人間”が怖くなる「ミザリー」

ミザリー ☆映画あらすじと感想
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3.9 ジリジリゾクゾクする映画です

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\サブスク引き籠り応援団です/

ベストセラーと熱烈なファン

ポール・シェルダンの書く小説”ミザリー”はベストセラーにもなった人気シリーズ。ポールは新作”高速自動車”を書き上げ、ミザリーシリーズにピリオドを打とうと考えています。原稿を傍らに車を走らせますが、突然の猛吹雪に見舞われ崖から転落していまいます。身動きが取れず、重症となったポールは通りがかった女性アニー・ウィルクスに助けられました。

元看護士であるアニーはポールを自宅に運ぶと治療を始めます。”ミザリーシリーズ”の熱狂的ファンであるアニーは、幸せの境地といわんばかりに身の回りのお世話も行います。しかしアニーは”最終話の結末”に不満があり「結末に納得できないわ。続編を書き下ろしなさい。」と強要を始めます。ここからアニーの異常性が露わになってきます。

徹底洗浄ー家族

圧巻!キャシー・ベイツが作品のキモ

登場時は笑顔がよく似合う人の良さそうなおばちゃんでした。ミザリーの著者であるポールと会えたことを心から喜んでいます。お世話を嫌がる様子はなく、喜々として行う姿には好感すら覚えます。そして徐々に本性が出てくるのですが、最初は”ちょっとカンシャク持ちかあ・・・”と観ていました。

この”徐々に出て来る”という演技が大迫力顔つき・目つきが変化し、言動・行動までおかしくなっていく様子が”あっぱれ”です。”執着する”とはこういうことだと教えて頂きました。本作はャシー・ベイツの演技如何で評価が変わった作品。見事にキャスト採用が成功した作品の一つです。

アニーはサイコパス

作品の見どころはアニーは感情的・衝動的でありながら、目的をしっかり持って計画的に行動している部分です。動けないポールに対して彼女は、自分の意のままに操るための行動をとっていました。それは冷静で冷酷、そして自分の正義(欲)の為には流血を厭わないサイコパスに当てはまります。

観る側としてはポール視点になりますが、滅茶苦茶絶望的です。”明日はどうなるんだ・・・”と心配になってしまう状況です。アニーの方は傷つける事は平気ですが、治療はするし心配もします。この塩梅がミステリアスな雰囲気を強め、視聴者の恐怖を煽り目が離せなくさせます。本当に生きてる人間が一番恐ろしい・・・

メディアは人生を狂わす”凶器”になる「リチャード・ジュエル」
1996年リチャードはアトランタオリンピックの最中、記念公園の警備員としてベンチの下で怪しいバッグを見つけます。中には”パイプ爆弾”が入っており、大爆発が起き多くの負傷者がでます。彼は被害を最小限にとどめた”英雄”になりますが、後日”爆弾犯容疑者”と疑われるのでした。

⇑  こちらは善人キャシー・ベイツ出演作品

”視覚的ミスリード”が怖い「エスター」
妻のケイトに夫ジョンは「孤児院へ行こう。養子を前向きに考えるんだ」と話します。女子孤児院で2人は”エスター”と出会います。「私、変わってるから。」と悟ったように話すエスターを2人は養子に迎え入れます。しかしエスターの登校日から”違和感”が見え始めるのでした。

”サイコパス映画”を楽しもう~サイコパスに与えてはいけない~
感情・道徳・倫理といった人間社会に必要なモノが大きく欠けている”サイコパス”さん。そんな方々の活躍が拝見できる映画作品をご紹介。実際にあった事件も少なくないのが恐ろしい話。関わりたくないけど観る分には好きな方集合!

ストーカーっぽいですが、当時は”積極的”なだけなのです「鳥」
1963年の映画「鳥」のあらすじと感想。上級階級の女性メラニーは、ペットショップで出会ったミッチに興味を持ちます。そして素性を調べ訪ねた先で、なぜか鳥に襲われます。これが恐怖の始まりになるのですが、この女性もちょっと怖くない?
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