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レトロタイプな正統派探偵ブノワ・ブラン「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」

ナイブズ・アウト ☆映画あらすじと感想
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4.0 新たな名探偵物として大注目!次回作は!?

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ミステリー作家の死と名探偵の登場

著名なミステリー作家ハーラン・スロンビー85歳の誕生日を迎えたその日、彼を祝うため長女リンダ一家次男ウォルト一家亡くなった長男の妻子母親ナナ、そして専属看護師のマルタ家政婦フランが屋敷に集まっていました。そしてその翌日朝食を持っていったフランによってハーランの遺体が発見されます。

出来事から1週間後、事情聴取の為エリオット警部がハーラン宅へ訪れました。そこには公には警察と無関係としている凄腕探偵ブノワ・ブランも同席しています。実はこのブノワ、匿名で事件の捜査を依頼されて参加しています。そして一族の聴取を行っていくのですが、嘘が紛れる証言が多く疑惑は増すばかり。ブノワの探偵の腕が試されます。

ミステリー・スリラー・コメディ

高齢著名人が誕生日の翌日に死を迎える。そこには当然莫大な遺産があり、家族の確執と陰謀渦巻く・・・王道ミステリー作品。しかし重苦しい雰囲気は短く、シャーロックというよりもポワロとかコロンボの系列。しかしこの作品はドキドキスリラー要素が中盤にあり、単に探偵の推理だけが見せ場作品ではありませんでした。

そして全編にちょこちょこ入って来るコメディ要素が卑怯「嘘をついたら吐く体質」とか意味不明です。さらにこのブノワ、いきなり事件をドーナツに例えて「何かこの穴が埋まらない。」みたいな事を尺長めに熱弁してきます。そして何よりオマージュが盛りだくさんハーランはアガサ・クリスティがモデル?のように、推理物を大量に漁っている・考察好きな方には宝の山です


ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密(吹替版)

本格正統探偵物ですが、とても観やすい

ライアン・ジョンソン監督によるオリジナル作品で、「アガサ・クリスティーに捧げる」と銘打つだけあって王道・定番な内容でした。しかし「ひねり」は入れており探偵に依頼が来た理由や依頼主の真相は、当然終盤に明らかになりますが、そこには意外な理由を構えていました。

凄腕で観察・洞察力に優れた名探偵ブノワの活躍ですが、往年の名探偵達と比べるランク下の印象。しかし「捜査過程に面白さ」があり、常に「何かあるぞ!?」と思わせてきます。ミステリーあるあるの「本格派ほど眠くなる」を回避できていますね。探偵物初心者でも楽しめる作りは巧妙でした。「007」でボンドもしているダニエル・クㇾイブが、スパイだけでなく探偵物でも味を出していました。

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