大人は現実を教えようとする
その本には夢がある
いじめられっ子のバスチアンが逃げ込んだ先は見知らぬ本屋。店主はバスチアンが”読書好き”である事をしり笑顔を見せます。この店主が読んでいる本には不思議な模様が刻まれており、バスチアンは強く惹かれました。そして店主が電話している間に「ご本は必ず返します。」と書置きをして本を持ち帰ります。
持ち帰った本は”ネバーエンディングストーリー”というタイトルで、舞台はファンタージエンという世界。小男に鬼、巨大な岩男がこの世界の異変を憂いていました。そして唯一の頼みは”女王様”だったのですが、命も危ぶまれている状態との事。そして勇者アトレーユという少年だけが世界を救えると女王の代理人が話します。そしてまだ子供のアトレーユは世界を救うため旅にでる、という物語。読みだしたバスチアンは心躍らせながらも、自分に起きる異変に戸惑うのでした。
夢と希望の物語だけど裏側は現実的
本作話題の生き物”ファルコン”はラッキードラゴンという竜です。しかしこの造形に関しては原作者ミヒャエル・エンデが物申す程ドラゴンとは違う生き物でした。更に後半部分は大幅な改変がされており、ここでもミヒャエルは”自分の作品とは全くの別物だ”と苦言を放ち訴訟も起こしていました。
ここまで改変した理由は”映画向け”にしたためでした。原作はもっとバスチアンに苦難があり、精神的な成長を促すものだったのですが、それでは見栄えしません。なのでガラッと考え方を変えて、アトレーユ視点に変えて”ファンタジー世界”に集中して作られたのです。大人の事情ですよ・・・和解策がミヒャエルの名前をクレジットから外すという・・・これがファンタジーの裏側ですよ・・・
幻想と空想で自由な発想を
ファンタジーの映像化は想像力を発達させました。読書という形で目にして、頭の中だけで産まれていた世界が目の前に映像化されることで、もっと具体的に人物・動物の姿を思い浮かべられます。現実だけが世界じゃない!とおかしな発言なのですが、もっと大人の理解できない世界があってもいいと思います。近所の砂浜で聖闘士クロス探すみたいな!
今では幼い頃見た時と違う視点になり、そして”あの頃はもっと迫力あったんだけどなあ・・・”なんてつまらない事を考えてしまう自分が残念。段々廃れていくUFOやUMAという存在ですが、子供達にはもっと冒険にワクワクした生活を送って欲しい。自転車乗って、パーティー組んで、ドラゴンボール探しに行く、そんな子供達の姿を見たいなあ・・・

⇑ 大人だって妄想力があれば、こんな壮大な旅ができる

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