いかれた爺役多いな・・・
疑い深い・・・それとも遊んでる?
森の奥深くの一軒家に住む老人。悪い夢を見たのか「ラスカル!!」と声を挙げて起きると、その後は家中を歩き回ります。どうやら”ラスカル”という犬を探しているようですが、室内には見当たらず「逃げた罰として殺してやる。」とブツブツ話しています。
そんな折、森で道に迷ってしまった青年ジョーが訪れます。しかしこの老人、いきなりジョーに「お前は誰だ、何しに来た。」と猟銃を突きつけます。ジョーは「道に迷って・・・」と話しますが、老人は猜疑心をゆるめません。しかしどこか、滅多に来ない人間との会話を楽しんでるようにも見えるのでした。
いかれたジジイと言えば
老人を演じるのは”ドント・ブリーズ”で時の人となった名優スティーヴン・ラング。かなりイケメンな方ですが、こういった役に入ると顔が違います。70歳当時での主演ですが、その迫力は過去に悪役を張ってきた経験が活かされていました。
老人役が多くなった昨今(70歳だし)、普通のお爺さん役もやらせてあげて欲しい。笑顔爽やかなイケメンなのですよ、と思う反面イカレタジジイが似合いすぎ。一歩も山小屋から出ない、外界から切り外された老人の怖さを見せつけていました・・・が・・・単調なのは否めません・・・
山小屋で2人だけだから
ワンシチュエーションということで、どうしても会話劇になってしまう。しかも見知らぬ2人なので、どちらかの身の上話で数十分とか・・・。動きのない戯劇になってしまうので、強烈な中だるみを感じます。しかも中身のない会話ばかり。ラストでの印象を強める工夫ではありますが、一捻り欲しい所でした。
介護職をしていると思うのです。”実際こんな老人は存在するんだ”と。日本には銃器が流通していない事が救いです。しかし道に迷って頼った先が高齢者一人暮らしの場合、少なからず”リスク”を想定しておくべきですよ。彼らは病気によっては”刺しても罪に問われない”存在なのですから。本作は”やばいジジイ系”となりますので、そういう作品が好きな方にお勧めです。
\サブスク引き籠り応援団です/
コメント も、文句以外で・・・