イカレ役が似合いますよね
アメリカの為に立ち上がる
アメリカ・コロラド州在住ではあるが住所不定のゲイリー・フォークナー。アメリカを愛しており9.11のテロ首謀者が見つけられない政府に業を煮やしています。興奮して声高らかに自説を説く彼は透析患者。この日も透析を受けているのですが、いつもと違う出来事が起こってしまいます。
突然目の前に「神」が出現し、「パキスタンにいるビンラディンを捕まえろ」という指令を預かります。恋人の心配を背中に感じながらも、神の指示に従い任務を全うするために向かったのはロサンゼルスのカジノ。パキスタンへ向かうヨットを購入するため、一儲けして費用を作るという。果たして彼は正気なのだろうか・・・
神の啓示を受けたニコラス・ケイジ・・・
かなり狂った男ゲイリー・フォークナーを演じるのはニコラス・ケイジです。このゲイリーは実在の人物で、本作も実話を基にされている狂った作品です。しかしこんな役を違和感なくこなせる男はニコラスを置いては見つからないでしょう。
ゲイリー自身はやはりぶっ飛んだ人間で、常人にはない想像力と発想力の持ち主です。しかしこの人は妄想が酷い様子で、どこまでが実話なのかよくわかりません。しかし愛嬌で乗り切る様子や、劇中後半で少し見せる実際の映像を見ると「ああ、やってそうやなこの人」と感じました。
価格:3,920円 |
祖国愛は本物で、行動も本物
攻めるに攻めた迷作で、実話なのにコメディにしか見えません。ビンラディンに対する思いや社会的なメッセージを持つ作品だとは思うのですが、ゲイリーのキャラクターの濃さにかき消されて完全なコメディになっています。しかし恐らく本当にこんな感じだったのでしょう。ただ、不可解な行動や言動は確かに多いのですが、彼の持つ愛は本物です。
B級作品で評価も高くはないのですが、なんだか記憶に残ってしまった作品です。このゲイリーはこの作品の収入で腎臓移植を行い、元気になってビンラディンを探しにいくと話しています。本当に恐ろしい男です。完全余談ですが、上の見出し「神の啓示を受けたニコラス・ケイジ」を変えずに公開した僕の勇気も本物だと思います。
⇑ 自分で決めた道を進む物語は「ドン・キホーテ」
⇑ B級の帝王に近づいて来るのは”ダニエル・ラドクリフ”
コメント も、文句以外で・・・