ショートケーキ作品です
ケーキを作る事が好き!
ケーキ屋を祖母から受け継いだジェシー。65年の歴史を持つ店と味は、街中に愛されています。しかし家賃と原材料の高騰によって経営不振という厳しい現実に向き合っている真っ最中でした。そして今まで行っていなかった”ウエディングケーキ”の作成依頼を受ける事にします。新たな試みを知らせるためにTV宣伝も行ったジェシーの元に、早速反応が来ました。
初の依頼は有名デザイナーであるスーザン・クーパー。偶然TVで見かけた彼女はジェシーにアポを取り早速ケーキの味見に訪れます。そこにはスーザンの弟エイダンとその娘ライリーも同行していました。出会った瞬間からジェシーはエイダンに惹かれ、また同様にエイダンもジェシーに惹かれます。店の運命を賭けた”ウエディングケーキ”と、同じく自分の運命が掛かったエイダンとの恋のそれぞれの行方はハッピーエンドになるのでしょうか?

ケーキ屋の個人経営は難しい
”日本の一部地域では”の話ですが、洋菓子業界はチェーン店が拡大傾向で、完全な個人経営だと縮小傾向になっています。僕の住む地域でもこの10年で知ってる個人店はほぼなくなり、代わりに複数店舗を持つチェーン系が増えています。と、いうよりも完全な個人経営のケーキ屋は既に0で、やはり軽食がある店舗やパン屋が主でケーキも手作りな店になっていました。
本作でも言われていた件になりますが、基本的にケーキ屋は自店舗だけの経営はあり得ず、スーパーへの陳列や催事に参加するという形で”協力店舗”が必須です。ショート系単価500円~800円と考えると、職人1人の日給支払いだけでも1日20個以上は売らなければなりません。更に賃料や材料費を考えると、やはり”相当な人気”が無ければ継続できません。かなり厳しいこの経営を、ジェシーがどう切り盛りしていくのかも要注目です。

ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ(字幕版)
最後まで甘い映画
ジェシーもライリーも可愛らしく、そしてエイダンも逞しい体格ですが性格は穏やかで可愛らしく、作品全体が優しく可愛い雰囲気でいっぱいでした。大きな浮き沈みがなく、常に穏やかな心情で観れた作品。前向きになりたい時に観ると気分が晴れていくのではないでしょうか。
ラブ・コメディなので恋愛面に関心が行きますが、ジェシーが”祖母から受け継いだもの”とは何か、というヒューマン部分も好みです。祖母が残した”店舗とレシピ”に拘ったジェシーですが、本当に大切なモノに気付いた、その時に”祖母の後を継ぐ”ことになります。とても素敵な祖母です。後は言いたいだけですが「店舗なんて飾りにすぎないのだよ!」って事ですね。

⇑ 料理人は苦労人

⇑ こちらはロッジ経営、ケーキとどちらが難しい?
コメント も、文句以外で・・・