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本作の”落下”とは精神的な意味かな「落下の解剖学」

☆映画あらすじと感想
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3.0 割とヒューマン作品

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\サブスク引き籠り応援団です/

事故なのか事件なのか

視覚障害(弱視力)をもつ11歳の少年ダニエル。真っ白な雪に囲まれた山荘で住んでいたある日、外で出血して倒れている父親サミュエルを発見。驚きと恐怖で大声を挙げるダニエルの元に慌てて母親サンドラが駆け付けますが、すでにサミュエルは死んでいました。

山荘の2階ベランダから転落事故と思われていましたが、頭部に殴打痕があります。更に前日に激しい夫婦喧嘩をしており、サミュエルはその様子を録音していました。そうして容疑を掛けられたサンドラは無実を主張するのですが、法廷で次々にこの家族の”嘘”が明らかになっていくのでした。

解剖学で真実はどこまで見えるのか

広い意味で生物の形態・構造の研究として行われる解剖。本作では”2階の現場と思われる場所から、何があったらこの傷ができ死に至るのか”を検証します。どれぐらいの衝撃でどこまで飛ぶのか、という興味深い話になっていくのですが、それは”確率論”であり真実とは言えないものにみえます

僕は人間というのは主観が強く、”見たいモノを見てしまう”習性があると考えています。本作でも検察側・弁護側共に自軍に有利になる為の材料を探っていました。しかしながら本作で一番時間をかけ、真実に近づいた瞬間は”物理的な解剖”ではなく”この家族を解剖”している時だったようです。

事件解決の方法とは

サンドラは犯人なのか?を焦点に進むストーリー。真実を探すための証拠は遺体ですが、どんなに調べても真実には辿り着けません。解剖が必要なのは遺体ではなく、この家族自体にあるのです。夫婦仲や山荘に越して来た経緯、そして息子などの生活と関係を解剖する・・・ああ・・・落下していく家族の解剖学かあ・・・

実際にそんな意図があるのかは知りませんが、本作は物理的な面での解決はなさそうです。現場分析や科学的な作品ではなく、人の心を覗き暴くヒューマン作品。これは”真実がわからない時は何を信じる?”という問いかけと共に、”実は映画タイトルと本編は関係ない、そんな作品もあるんだよ”と教えてくれているのです(違うか)。

\サブスク引き籠り応援団です/

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