スノボ少女のスポコン
自分を取り戻す
スノーボードの才能に恵まれ、数々の大会で優勝を果たし天才と称された少女キム。彼女は突然スケボ界から姿を消してしまいます。その原因は自身も同乗していた車が事故に合い母親が亡くなってしまった出来事でした。大きなトラウマを負ったキムは立ち直ることが出来ずそのままスノーボードから離れてしまったのでした。
19歳になったキムは事故の後、同じく大きなトラウマを持った父が働かなくなったため、自身がバイトをして支えていました。そんな時、バイトの同僚から”お金持ち宅のハウスガール”という割の良いバイトの相談が来ます。早速応募し、熱弁を振るって面接に合格します。そしてスキー場の別荘でハウスガールのバイトを始めますが、この”スキー場”での出会いが彼女の自分を取り戻すきっかけになるのでした。
スノーボードを観たくなる
アメリカで1960年代から”雪上サーフィン”と呼ばれる玩具がスノーボードの起源(諸説あり)。1983年に日本スノーボード協会が発足し、”スノーサフィンチャンピオンシップ”という大会も開催されました。1990年代になると日本で流行し、1998年の長野冬季オリンピックから正式種目とされ現在の地位を獲得したスポーツです。
職場にも「夏でも滑りにいきますよ」という若者がいますが、僕は”見る分には楽しそう”という感想。スポーツとしては鑑賞しますが、自分が出来る気がしないので誘われても断っているスノーボード。この「ルーキー・ハウス・ガール」ではスピード感・新技獲得・自分超えといった要素でスノーボードの魅力を伝えています。冬季オリンピックではよく拝見していましたが、こういう映画で観ると尚の事”わかったような顔”ができます。練習風景を見ると怖かったので、今後も観る専門で楽しもうと決心しました。
キムは挑戦する女の子
同じトラウマを負ったキムですが、塞ぎ込んだ父親の為にバイト三昧という優しさと芯の強さがありました。採用面接でテーブルマナーも知らないという評価を受けますが、真っすぐに「やってみせます!」と言う辺りに勝気な性格も見えます。そんなキムに惹かれた人たちが彼女を支え、そして「もう一度スノーボードをしたい!」と本当の自分の気持ちに向き合います。
キム自身が乗り越えたい”何か”とは僕達にもあるものです。壁にぶつかり悩みながら乗り越えようと更にもがきます。しかし成し得た後は、自身でもわからない高揚感と自分への期待感が高まり、そして最後には大きな歓声を得る、という王道で恋愛感は軽く”努力する者は美しい”というスポコン作品でした。
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