ユアンの魅力が詰まってた
大富豪の依頼とは
釣りしか興味のない魚博士アルフレッド・ジョーンズ博士は、結婚はしていますが妻は仕事に忙しく2人の時間が取れずにいました。ある日仕事の依頼が入り、仲介役のハリエットと会います。美しいハリエットに見惚れるジョーンズですが、依頼内容を聞くと驚き戸惑います。
それはイエメンの大富豪シャイフが「砂漠で鮭を釣りたいんだ。」という依頼。ジョーンズが鮭の輸送方法を力説すると、ハリエットは「理論的には可能なのね。」と違う方向に受け取ってしまいました。困惑するジョーンズを他所に、イギリス政府はイエメン砂漠で鮭を釣るプロジェクトを決定。ジョーンズ博士は逃げられなくなっていくのでした。
自分の存在を問う
砂漠に鮭プロジェクトは、壮大で想像すら出来ない大事業です。今まで普通の仕事をし少し冷めていても家庭を大事に暮らしていた、そんな普通の男に舞い込んできたこの依頼。飛び込めるかどうかでジョーンズの未来が変わる選択でした。まあ、飛び込まなくても巻き込まれていくのですが。。。
”人為的に作られた環境”で育つ鮭。ちょっと会社で働く人間を思い浮かべてしまいました。釣られる為に環境を整えられた鮭は、餌には困らない生活になります。しかしそこに望む自由はないのかもしれない。ジョーンズは自分に当てはめながら鮭プロジェクトを進めていたのかもしれません。ジョーンズは鮭に望む環境を与える事ができるのだろうか・・・
金持ちだから何でも大丈夫
ジョーンズは依頼を断る為に最低5000万ポンドの予算と、鮭1万匹に中国の三峡ダムの技術者が必要という”無茶な提案”をします。そして大富豪シェリフの返事は、あっという間に5000万ポンドの契約、技術者の準備、そして英国の釣り愛好家200万人による鮭1万匹の輸送が決まります。そう、”金持ち”は無敵なのでした・・・・
大富豪の我が儘に聞こえてしまう本作ですが、このシェリフには大きな夢がありました。それはテロや戦争で人の心も枯れ果てたこの砂漠に、水を呼び、緑を敷き、生き物が生まれる生命力に満ちた土地に変えようとしたのです。逆にお金持ちが故に”砂漠で鮭を釣りたい”という言葉が軽く聞こえただけで、平和を望む1人の人間だったのです。こんな想いを受けたジョーンズが没頭していく鮭プロジェクト。結末は期待してよろしいかと!・・・まあそもそもお金があるから提案出来た事・・・っていうのは邪推な話・・・
コメント も、文句以外で・・・