勢いだけの作品とは言わせない!
ロックを愛するイタイ男
ライブ会場でソロギターを掻き鳴らすのはロック大好き男デューイ。昂りすぎて客席へダイブするも、誰も受け止めずに地面に落下してしまいます。そんなデューイは友人ネッドの自宅で寝泊まりしています。しかし家賃も支払えない状態のため、ネッドの恋人パティから「いい加減に家賃を支払って。」と怒られます。
デューイがお金を工面するために思い浮かんだ方法はバンド大会で優勝賞金をもらう事でした。しかしこの日、なんとデューイはバンドをクビになります。メンバーに雑言を浴びせながらも落ち込むデューイですが、自宅で運命を変える電話がかかります。それはネッドに対する電話で、補充教員の相談でした。名門校であり報酬も文句なしの額と知り、デューイはネッドに成りすまし教員として小学校に勤める事にします。”ロック”以外に教養のないデューイは生徒たちとどう関わっていくのでしょうか・・・
ジャック・ブラックの良いとこしか見えない作品
僕はジャック・ブラック=スクール・オブ・ロックという程、この作品デューイ役の印象を強く持っています。三枚目でイカレ具合が強く、クセになる性格なのに憎めない。真面目な顔して「こんな風に音はいるから」と口で「ギャイ~~ン、キューーン」なんて言ってる姿を”アホだなあ”と優しい顔で観てしまいました。
歌ウマでロックの似合うナイスガイ。そんなジャックは1994年にロックバンドとしても活躍・・・?しています。劇団アクターズ・ギャングで出会ったカイル・ガイスとのコンビで弾けており、映画化もされているとか・・・。そんなジャック・ブラックの大ヒット作”スクール・オブ・ロック”は、正にジャックらしいジャックのための作品でした。
なんだかんだと”希望”がある
自己中心で職がなく、友人の家で寝転がる典型的ニート。ロックが好きである事以外に何もない上に、なかなかイカレてるデューイが行う授業はロックという名を使った破天荒。自由しかないこの男と比べれば、少年・少女達の方が社会のストレスにさらされていました。そんな生徒たちをデューイは煽ります。「嫌な事があったら何ていうんだ!?」「大きな声で!!」これがデューイの人間性であり、魅力でした。
音楽の力は素晴らしい!と語りかけて来る作品。ダメな大人の夢を子供達が作っていく姿に未来を感じます。こんな教師に当たった生徒は、20年・30年経っても当時の話題が尽きないでしょう。好き勝手と自由を混ぜこぜにしたデューイは”記憶に残る先生”に違いありません。久しぶりに観たのですが、なんか、ちょっと、無茶したくなってきました!!ロックしてえ!!!
コメント も、文句以外で・・・