頭がいいってのも問題・・・
昔気質な警官とネット犯罪
2011年、アメリカのボルチモア麻薬取締局で働くリック・ボーデンは、潜入捜査に失敗した上、更生施設に入れられます。2年の入院から退院してきたものの、上司のジョニーからサイバー犯罪課への異動を命じられす。パソコンに縁のないリックは、体よく左遷させられたのでした。
所変わって、アメリカ・テキサスにロス・ウルブリヒトという天才青年が住んでいます。ロスは”自由な社会に世界を変える”という大きな野望を持っていました。そしてまずは”ネットで違法薬物を変えるようにする”と取り組みを手掛けます。ベータテストが成功し”シルクロード”と名付けられたこのサイトは闇サイトとして巨大化し、いつしかロスは”世界を変える意味”を間違えていくのでした・・・
ドラッグのeBay
実際に禁止薬物を売っていた実在サイトですが、あまりの反響に加熱した様子でアカウントにクレジットカード、ハッキング技術に銃まで販売されました。通常のネットではなく”Tor”という利用者を完全に匿名化するソフトウェアを通じての利用に限定されており、100万人に及ぶ登録者数を保有していたにも関わらず、捜査局は2011年から2013年7月までの2年間犯人を特定できませんでした。
月に92,000米ドル(当時750万ぐらい)を稼いでいますが、これは純益。税金とか支払ってない(申告できない)でしょうから爆益ですね。パソコン・携帯で取引できるので、まさに寝ながら稼業。そして何より成功した一番の秘訣はビットコインのみで取引した事でした。
暗号資産は”現物が無い”
ビットコインはネット上だけに存在する通貨。そのため”物理的に発見することはほぼ不可能”という代物でした(2024年現在はちょっと違う)。しかも利用の際にも情報開示する必要がなく、秘匿性が異常に高いという特徴を持っているため取引状況の把握も困難。これはビットコインあってこそ成功したという犯罪なのです。
新しい技術を最初に上手く使うのはだいたい犯罪者。”何かできないか”という貪欲さが発見を産むのです。しかし最後まで上手くいくかどうかはわかりません。この事件発覚した途端にビットコインは87%という脅威の下落を見せました。犯罪通貨と呼ばれたので当然。持ってるだけでも価値が上がっていた仮想通貨ですが、やっぱり資産運用は少額分散しないと危ないよという警鐘作品(違うかな)でした。
コメント も、文句以外で・・・