侍リスペクトですよ!!
自由を守れるのはロックの”キング”だけ
1957年、ソ連が投下した核爆弾によってアメリカは崩壊。しかしラスベガスだけは崩壊を免れ、”キング”エルビス・プレスリーによって自由の楽園”ロストベガス”として栄えていました。それから40年経ちキングが亡くなると、新たなキングとなるべくロックンローラー達が動き始めます。
荒廃したアメリカのとある村で、野党によって母親を殺された少年の前に一人のロックローラーが現れます。タキシードに眼鏡、ズタボロの傘に日本刀を仕込んだギターを備えた”バディ”。その圧倒的な刀さばきは、まさしくサムライ。シックス・ストリング(ギター)を携えた彼もまたキングを目指しているのでした。
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サムライとは、かくあるべし
無口で武骨で情がある。刀を抜く時は命のやり取りが必ず起こる。更に剣術だけに頼らず、素手(カンフー)の覚えも一流とバディは超一流の侍であり、同時に凄腕のギタリストでもあります。これは”サムライ”というアメリカ(制作国)から見た侍リスペクト作品?でした。
世紀末世界でズタボロスーツにイカレタメガネの侍。何の役に立つのかわからない破れた傘を持ち、90年代日本人サラリーマンを彷彿させます。そんな男がキングを目指すのですが、そもそもロックキングの話です。いや、ギターも上手いのですがね・・・
音楽も殺陣も素晴らしい
本作7割がた軽快なバックミュージックが流されています。合わせたかのような殺陣とカンフーアクションに目を奪われてしまい、全体の雰囲気からも粋なセンスを感じます。完璧な作品!と称していますが、観た後には何故か虚無感が漂いました。
力を入れて雑な作品に仕上げられた本作。音楽とアクションで全てを無かった事にできる証明作品となっています。ストーリー以外に無駄のないスタイルはB級キングと言っても過言ではありません。深夜2時過ぎ、友人or酒で変なテンションになった時に見るなら最強。遺されるべき名作ですよ。



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