体の全てを捧げて
生れた復讐者
ウナは優しい夫と中学生の娘と幸せな日々を送っています。しかしある日、自宅に黒ずくめの男が侵入し夫と娘を目の前で殺され、自身も激しく殴打・首を絞められる目に。ウナ自身は命が助かりますが、後遺症を患い車椅子生活。犯人を単独で追う決意をするのですが彼女には”力”がありませんでした。
そしてウナは仲間探しを始めます。お金のないウナが仲間に差し出すのは”臓器”。珍しい血液型であるウナの臓器は、移植を熱望する家族にはお金よりも遥かに価値のあるモノでした。そして集められた4人は特殊技能を活かして殺人者に迫ります。しかしこの殺人者、筋金入りの異常者。簡単な仕事とはいきません。
大切な人のために臓器が欲しい!
珍しい血液型のため臓器移植の希望者はチャンスが少ないため、”手を汚してでも”という思いが先行しています。その4人と特殊技能とは
チョルミン・・・医者ということで、ウナの臓器提供とそれに伴う検査内容提示などを受け持ちます。移植対象者は娘。
デホ・・・体が大きく喧嘩に強い彼は武闘係としてうってつけ。移植対象者は妻。
チョンハ・・・情報収集を担当する女性。汚れ仕事も含めて執念(ウナ同様に女性怖い)があります。移植対象者は母親。
ナマチョル・・・扉開けや物制作といった手先作業担当。移植対象者は自分。
4人が誰かを救うためにウナに手を貸します。しかしこれ、人を殺して人を救うというある意味自分勝手な殺人なのでした。
寄せ集めと分配
本作の殺人犯は冒頭で人形を作っています。それは殺した人間のパーツを寄せ集めて作られた人形でした。復讐者ウナは自分の身体を分配しようとしています。作る為に殺す者、殺すために分け与える者、身内を助けるためには犯人と依頼者の命を奪わなければいけない協力者達。救いのない展開が想像できました。
自身では復讐ができない、臓器と引き換えに、かなりイカレタサイコパスと設定が強い韓国映画。隙が多すぎたりサクッといかない辺りが玉に瑕ですが、想像以上に激しい殺し合いアクションでした。こういう作品で姿を見ると、マ・ドンソクって善人なんだな・・・と思い出しますね。
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