?それとも ? 評価できない・・・
未来では独身者=悪
未来では独身であること、それ自体が悪と見なされています。”独り身である”と判断された者は森の中にあるホテルに収容され、45日以内にパートナーを探すという制度に参加させられます。そして見つけられない場合、最先端技術によって”本人が選んだ動物”へと変えられ森に放たれてしまいます。
デヴィッドは妻に先立たれてしまい、独身者としてホテルに向かいます。数年前に犬に変えられた兄を連れて101号室で滞在します。そしてなりたい動物は”ロブスター”でした。”100年以上生きられること、種が高貴であること、生殖能力が死ぬまであること”が理由。そうしていよいよホテル生活が始まります。片手を縛られて・・・
謎が謎を呼ぶ、ホテルでのルール
45日以内にパートナーを探さなければ動物に変えられる。既に謎のルールですが、この他にも多くのルールがあり、観ているこちらが大混乱。なのでルールを把握して作品を楽しみましょう・・・楽しめ・・・?
共通点がないとカップルじゃない
”カップル”は自己申告と共に共通点がないといけません。例えば”お互い近視である”とか”鼻血が出やすい”みたいな。
45日間は命をかけて戦う
相手を探す期間=生き残るために戦う期間です。近くの森に潜む”独身者”を狩れば1人当たり1日期限が延長されます。
独りでしてはいけない
ホテル内は自慰禁止。しかし部屋にメイドが来てはズボンを脱がせ、股間にお尻を当てスリスリする時間があります。興奮して反応したら終了となります。そして自慰に及んだ者は体罰が与えられます。
こうして文章で見たところで、さっぱりワケがわからない。ここに無音(本人達は音楽を聴いている)で踊ったり、会話中にいきなりビンタが飛んだりと、カルト的な要素も含まっています。果たしてコレは何というジャンルの作品なのだろうか・・・
文字では表せない
正しくは”文字にしたら余計にわからない”ですが、全ての行動に何故?が付いて回ります。不穏でありながら、どことなくコメディ。決してホラーではないけれど不条理な死があります。深読みすれば色々と考察できるのですが、きっとこれはコリン・ファレルの体形と共に”見たままを受け入れる”姿勢が大事です。
ちょっと何を見せられたのかよくわからない作品で、ある種の実験に参加させられたのかな?とも感じてしまいました。”これを見て人は何を思うのか”的な思想実験。題名とかデヴィッドがなりたい動物というだけで、その後は出てきません。そんなよくわからない斬新(意味不明)?な本作は、謎作品として名を残す名作となるでしょう?
コメント も、文句以外で・・・