確かに興味はある・・・
これは何かの陰謀・・・?
シーヘブンという離島で保険会社員として暮らしている青年トゥルーマン・バーバンク。生まれも育ちもシーバンク島で、この島から出た事もありません。幼い頃に父を失ったヨット事件のせいで海・湖・川といった水辺恐怖症となってしまい、船に乗る事が出来なくなったのです。
そんな彼がいつものように出勤しようとすると、空からライトが落ちてきます。”シリウス”と書かれたライトで、ラジオでは「航空機からライトが落ちてしまった。」と報道されています。大きな事故ではなく安心したトゥルーマンですが、その後に父らしきホームレスと出会います。すると周囲の人たちが一変しホームレスを取り押さえ拉致。トゥルーマンはこの光景に違和感を覚えるのでした。
リアリティ番組「トゥルーマン・ショー」
何とも不思議な出来事が続く日常ですが、彼は生まれた瞬間から24時間リアリティ番組の主人公として撮影・放送され続けています。それも本人の知らぬままで。巨大ドームで太陽や星、雨も風も作り物の世界ですが、この番組は普通の男の普通な生活、そして普通な波乱万丈を見せる等身大ドラマとして大人気です。
番組の収入源は周囲の家族・友人・同僚達が行うCM。芝刈り機にキッチンツールにビールといきなり露骨な番宣文句が入ります、カメラ目線で。他にも街の看板やトゥルーマンの自宅内に至るまで広告にまみれています。ちなみに日本からはTOTOが出てます(ヒントは便器)。そんな人為的な世界でトゥルーマンは満足な生活を・・・?
望みが微妙に叶わない
それは”ドラマ”として準備された相手と結婚したりと、島の正体がバレないように生活が仕組まれているので、よくわからないまま両想いっぽい女性とは離れ離れ、仕事はしているのに旅行ですら島から出れないという理不尽な扱いに遭います。この小さな不満を解消するには、定期的に決められた人為的イベントでは物足りない様子が妙に切なく映ります。
誰かが見ていなくても自分が主人公。そんな当たり前な事を気づかせる作品。そんな感動を与えながらも、もし自分以外が偽物だとしたら・・・という不安も与えて来るのが良いバランス。車内で大声で歌っている時、自宅でちょっと変な行動した時に”誰かがみているかも!?”と不安を感じた経験ある方にはホラーです。そう、僕にはホラーでした・・・
コメント も、文句以外で・・・