イカレてやがるジャンル
肉への愛情とこだわりの肉屋
肉屋を営むヴィンセントは大の肉好き。こだわりの肉は上質ですが、経営が上手くいかず廃業寸前。共に切り盛りしている妻ソフィーとも冷め切っていました。更に悪い事は続き、店が動物の覆面を被った集団に襲われます。最近町で起きているヴィーガンの反対活動の的になってしまったのでした。
ヴィンセント夫婦は友人で同じ肉屋のステファニー夫婦に話します。しかしステファニーの肉屋は薬を使用している二流肉。さらに上から目線の嫌味な夫婦のため、ヴィンセントは苛立ちます。そして帰り道、家を襲撃したヴィーガン活動家の一人を見つけます。勢いあまって車で轢き殺したあと、我に返っヴィンセントは店で解体し捨てるようにしました。しかし翌日、知らなかった妻が肉を売ってしまいます。そして「何の肉??すごくおいしい!」と好評。「イラン豚だ」と胡麻化したヴィンセントは知ってしまいます。”ヴィーガン達は上質の肉なんだ”と・・・
なるほど、ヴィーガンか・・・
肉を口にしない菜食主義であるヴィーガン。ハムになっていく彼らですが、ヴィンセントは肉に関して五月蠅い男です。そんな男が納得した”味”についてですが、やはり選定が大事。人ではなく肉として見るならば、必須条件は同じモノだと判断しています。
牛・豚は飼料で育てますが、その内容は大豆・とうもろこし・牧草。ストレスは少なく、適度に動いており薬物は使用しない方が良い。健康志向なヴィーガンならゴロゴロ見つかりそうな案件でした。そう、ハムの材料は町中でいくらでも手に入るのです・・・
慣れてしまえば、なんてこともない
コメディ強めなのですが、人によっては観たら肉を食べる気にはならないかも。しかしこういう作品は数こなしていれば慣れてしまい、ハム食べながらでも視聴できるもの。それと同様に主人公のヴィンセントは、元々”肉”に慣れており後は”種族”に慣れるだけだったのです。この徐々に日常化していく描写はA級、他はB級でした。
題名とパッケージから見て取れる通りのカニバリズム作品。サクサクっと進む展開に飽きはなく、非常にテンポ良く進みます。キャッチコピー”人狩りに行こうぜ”に惹かれた本作ですが、想像を超えて面白くぶっ飛んでます。フランスはちょこちょこカニバリ映画出しますが、どれも秀逸なのは”食の都だから”でしょうかね・・・
\サブスク引き籠り応援団です/
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