人生には必ず転機が訪れる
死にたい男と殺したい男
小説家志望のウイリアムは作品が出版にならず、人生に絶望しており今までに7回も自殺を計画するも失敗しています。今回は橋の上から飛び降りようとするのですが初老の男性に声を掛けられます。そして話を聞くとレスリー・オニールというこの男性は”殺し屋”だとか。痛みを感じる事なく死ねる”狙撃”を2000ポンドで依頼し、一週間以内に殺される予定になりました。
この日からウイリアムはレスリーをモデルにした小説を書き始めます。するとエリー・アダムスという女性編集者の目に止まり仕事が舞い込んできました。ウイリアムは殺害延期をレスリーに提案しますが、レスリーは仕事の依頼変更は認めません。そしてウイリアムを狙うのですが、死ねない男というだけあって上手くいかず、無関係の人々が誤射されていく始末。契約は果たされるのか?それとも破棄できるのか?

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自殺・暗殺なのに”ほんわか”コメディ
自殺願望男ウイリアムは狙撃される人生になったことで緊張感のある生活に、と思いきやレスリーを見張って小説ネタを探しています。積極的に自身から絡んでおり、レスリーも仕事がしにくそうです。そしてエリーと出会い、小説にも自分の未来にも希望を見出したウイリアムスの”暗殺延期”提案は、ノルマ制の殺し屋には迷惑な案件でした。
殺し屋レスリーの方は職業以外は普通のサラリーマンで心優しい妻と2人暮らし。妻からは「そろそろいいんじゃない?」と退職を勧められ、組織からも「もう時期じゃないか?」と退職時に渡される置時計を準備されているレスリーからすれば、「まだやれる」という証明にノルマ達成は必須条件です。殺し屋の方が一般社会人と同じ悩みでした。
契約したから舞い込んだ仕事
売れない作家が注目されたのは”実在する殺し屋が題材”の小説。つまり依頼していなければこの小説は作れませんでした。自殺を止めてダラダラと小説を書いていてもエリーとは出会えなかったと考えると、この橋の上での出会いこそが運命を変えた瞬間です。しかしこのウイリアムとレスリーに巻き込まれた人々は大変で、この契約のせいで複数名もの犠牲者が・・・
イギリス式ブラックユーモアな作品。お互いの利害と理解が一致してからの契約ですので完全成立です。しかも1週間以内に実行するということでクーリングオフもありません。”殺せなかった場合返金”なので1週間逃げ切るしかないです。しかしこのドタバタコメディは、そんな安易な解決ではありません。結局どうなった!?のかお楽しみに。
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