酷いけど、楽しめた・・・
アモテックの日常と異変
武器産業会社として大手のアモテック社。CEOのフランクリン・ガトンは「比類なき展望をもって100年もの間、安全を保障してきたのだ。」とCMで訴えています。そんな会社の経理部で働くデズモンドはやる気があまりない社員。社員整理が行われている最中、クビにならないよう祈るだけの生活をしています。
そんなデズモンドは報告書の依頼を受けています。クビがかかるような大事な書類を持ち帰り、実演版”マリオカート”に夢中になって疎かにしてしまいます。そして訪れた提出日、上司ナスバウムは何故か興奮中。足元には鉛筆が多数刺さった死体が・・・彼が飲んでいた新商品”ゾルト”。どうやらこれは人間を凶暴化させてしまうデンジャードリンクだったようです。
ブラック企業に勤めている豪華俳優陣
そこらへんに置かれた武器。とにかく自社製品を売りつける事だけに特化した完璧なブラック会社でした。かなり儲けていますが、まだ足りない様子で職員の40%をクビにしながらも啓発会議を行う豪胆さは、ちょっと中小企業ではできない大胆さ。そして本作で大活躍の上司ナスバウム役のザッカリー・ヴァイの狂い顔はいけてます。
名前でお気づきの通り?ザッカリーは「シャザム」(内部リンク有)を演じた俳優です。本作主役デズモンド役の男前はブレントン・スウェイツでマレフィセントやキング・オブ・エジプトとBIGネーム作品に出演。ヒロインのサリー役ジェーン・レヴィは「ドント・ブリーズ」(内部リンク有)に出演。思惑豪華な俳優陣で行われたB級パニックは想像を超えて雑!でした。
粗い!荒い!そしてざっくり!
ゆる~く始まった本編は設定からオチまで大体ざっくり。死体が転がる部屋に気付かず、普通にナスバウムの元へ報告書を持って行くシーンからワクワクしました。期待通りの急展開パニックなのですが、まあ大体な展開で主要人物の無双が始まる。ゾンビになったわけではないのですが、完全にB級Z物でしたよ。
しかし本作には観る価値があります。恐らく評価1.5はこのワンシーンが心に残ったから。それは”自演版マリオカート”。これは衣装さえあれば路地裏からスーパーの中まで幅広く楽しめる遊び。日本では(海外でも同じだとおもうけど・・・)捕まってしまうでしょうが、この競技?だけで作品ができる、そう思わされました。個人差はあるでしょうが、見た人の心にはきっと”マリオカート楽しそう”という評価が残るはずです!
コメント も、文句以外で・・・