全作網羅で評価が上がるシリーズ
紳士的食人鬼ハンニバル・レクターの物語はゾクゾクとワクワクを提供してくれます。作品も増えており、少し整理が必要になってきたので、お勧めの視聴順を置きます。この順番なら全体を理解し易い(はず)です。
1.全作の基礎「羊たちの沈黙」
1991年でシリーズ第1作目となります。衝撃というべきハンニバル・レクターの登場作。物語全体とレクターの人物像を知るために、まずは最初に羊たちの沈黙を観る事をお勧めします。全ての作品の基本となる作品です。この作品でアンソニー・ホプキンスは時の人となりました。・・・しかし登場時間は15分です・・・すげえ・・・
2.早めに見ておく方が良い「ハンニバル・ライジング」
2007年と作品自体は新しい(2022年現在は最新映画)作品ですが、幼少期から青年期までの「生い立ちと強さの秘密」が明らかになります。映画版4作でこの作品だけレクター役がアンソニー・ホプキンスではなく 故ギャスパー・ウリエル となります。意外性はある過去なのですがレクターっぽくなく、先に観ておいた方が混乱しにくいと思い2番目に推しました。
3.なぜ捕まったのかが明らかに「レッド・ドラゴン」
2002年公開作品で、新しい人物の登場によりレクターの過去が更に詳しくわかります。羊たちの沈黙の前日譚として、レクターが逮捕に至った経緯が描かれます。ただしレクターの恐ろしさを把握してこその作品ですので、羊たちの沈黙より先に観るのは勿体ないので3番目にしました。
4.解き放たれた食人鬼「ハンニバル」
2001年公開作品。羊たちの沈黙から10年後の物語で、自由を得たハンニバル・レクターが全開です。レクターの過去はいままでの作品で出尽くしていますので、ここでは今のレクターを描きます。放置してはいけない人物である事が明確で、今までの雰囲気による恐怖に物理的な恐怖も植え付けてきます。やっぱり食人鬼の食事シーンなんて興味を持つもんじゃありません。「次」に続く可能性があるので、「ハンニバル」を4番目に推します。
番外編 美しく調理するドラマ版「ハンニバル」
こちらはオリジナル作品で、映画版とは繋がっていない「ハンニバル」です。主演はマッツ・ミケルセンでとても知的で上品なハンニバルが描かれます。時期的には「レッド・ドラゴン」の辺りで、ドラマ終盤にはレッド・ドラゴンも出てきます。アナザーストーリーとして位置づけられていますが、ホプキンスレクターの若かりし頃もこんな感じかな、という感想。ドラマ版ということで長期に渡って「食事風景」が拝めます・・・いい事かどうかは観てご判断を・・・いや、美味しそうですがね・・・
これから観る方は有利ですよ
変な見出しになりましたが、「ハンニバルとは」という映画が揃った今現在はとても有利です。羊たちの沈黙で「何者これ??」となった当時より遥かに楽しめるのです!単純にハンニバル・レクターの若かりし頃からの時系列では
1.「ハンニバル・ライジング」
2.「レッド・ドラゴン」
3.ドラマ版「ハンニバル」(本編とは別ストーリー)
4.「羊たちの沈黙」
5.「ハンニバル」
となりますが、ちょっと物語全体把握しにくい順番です。やはり基準になる作品「羊たちの沈黙」から入った方がわかりやすいです(ドラマ版が一押しですがね)。
元精神科医でFBIの捜査も手伝っていた経歴をもつ食人鬼ハンニバル・レクター。過去の活躍を愛でながら次回作も期待してしまう魅惑のキャラクター。興味のある方は「ハンニバル沼」へ一緒にハマっていきましょう。
コメント も、文句以外で・・・