魔族との戦いに中だるみなし!
戦場と戦死(士)達
人間と魔物が争う世界。”共生”という概念を持たない魔物に対し、人類は劣勢を強いられながらも、数の多さで均衡を保っていました。しかし全能力が上回る魔物が徐々に押しており、多くの戦士が犠牲となっていきます。そして”それ”は起こります。
死んだはずのジュードは土の中から蘇ります。周囲には多くの戦士が同じ状況に戸惑い、そこに表れた謎の騎士が声を挙げます。「最後の1人となるまで戦え!強き者にだけ用がある!!!」そして生き残る為の使者たちの戦いが幕を切ります。ジュードの身に何が起きたのか・・・そして生き残った先とは・・・

タテ読みを活かして
通常漫画パート、解説パート(結構多い)、タテスペース活用とタテ読みメリットフル使用しています。紙媒体だと”コマ稼ぎ”に思われそうな部分も、このタテ読みだと違和感はありません。解説が多い、とは思いますが長期物ではないので、世界観を知るにはこれぐらいのボリュームが必要なのは納得の範疇。
読み易い難いは置いといて、タテ読み特化の本作は突然剣戦がタテになります。スペースがあるので迫力がでる分、思考が追い付かない事もあります。とはいえそれはオマケ。本作の魅力は「今できることは何か?」を模索する弱者の思考と行動にありました。
一兵士として
主人公のジュードは一般兵士ですが、割とエリートな教育カリキュラムを受けています。周囲の生き返った人?達も同様に鍛えられて実戦に送り出されており、魔物に対して効果的な戦術を見せていました。しかし個体の強さで魔物に押されてしまい、家族を想いながら果てていくのでした・・・
そして生き返ったデスゲームで生き残るのは勿論ジュード。魔物と共に旅立ちますが、役に立たない自分を思い知らされていきます。身体の成長が止まったジュードに何ができるのか。完結まで真っすぐの本作は、力みと脱力のバランスが秀逸な名作。アニメでキテも宜しいですよ、制作委員会さんたち。



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