ゲームである、この設定が好み
アプリゲームとシギル
高校生のカナメは友人から”ダーウィンズゲーム”を勧められます。そして招待を受けアプリが手に入ると、急に謎の殺し合いゲームに参加させられます。そして最初の敵”マスコットの男”と戦うことに。自身に授けられた”シギル(異能力)”も効し無事退けますが、敗北者が床に跡を残して消滅する様を目撃したのでした。
不安に感じたカナメはアプリを調べます。するとガチャで引いた”本物の拳銃”が届いたり、生き残った報酬が振り込まれたりと異常な出来事に巻き込まれていると知りました。そしてこのゲームで日本ランキング5位”無敗の女王”と呼ばれるシュカと接触。そうして自分の置かれた立場を思い知る事になるのでした。
アプリゲームだから・・・
このアプリゲームは単なる殺し合いではなくルールが存在します。一番の基本はHPのようなポイント。最初に30ポイント与えられており、この点数を奪い合っていくのが大筋になります。”奪う”ので勝てばHPが増えます。0になると文字通り死んでしまうというデスゲーム。期間内のダメージ・技術点・芸術点で勝敗が決まりますので、”殺さなければいけないワケではない”ということになります。
勝者はポイントが手に入り、ゲームランクが上り優位になったり、高額報酬でガチャを行い”武器”の入手も可能になるという、本当にアプリゲームそのもの。しかも1ポイント10万で換金ができ、高ランクになると毎月一定のポイント付与されます。そう、これは”平等にスタートではない”課金制のアプリゲームなのです。
後発が不利?
当然スタートから参加していて生き残っている者達は、大型クランを立ち上げ仲間・部下をはべらせています。そのため後発は不利に見えるのですが、そこはシギルの評価で変わります。Cランク1000人よりもSSランク1人の方が強い事もある(かも)。また実際に人間の感情も入るので、人が多い=強いという式は一定ではないのでつけ入る隙が見えてきます。
とはいえ生き残るだけで精一杯の初心者。知恵や力よりも”仲間”に恵まれるかどうか、というのが本作の面白み。まあ日本ランカーが接触した時点でいきなりSS引きですがね。シュカはビッチカワイイのですが、お勧めは演算能力のレイン。頭脳で支える清楚系には弱いのです。そんなハーレム感を見せながらも、本作はダークファンタジーとして軽微グロ有・考察滾る複雑さが魅力。1巻よりも8巻以降が更に面白いという尻上がり作品となってます。
コメント も、文句以外で・・・