変人の魅力が詰まってる
天才ではありそうだが・・・
才能に溢れ完璧主義者の千秋真一は、現在指揮者を目指して晩強中。既に日本では学ぶことがないと自負していますが、彼は”飛行機恐怖症”のため海外へ行く事ができません。クラシックの本場であるヨーロッパに行けずイラついています。この日は担任と揉め、元彼女にあしらわれて酒に逃げました。自宅マンションの自室前で酔いつぶれた千秋ですが、美しいピアノのソナタ演奏で目が覚めます。
ピアノを奏でているのは野田恵。千秋の隣の部屋に住んでおり、音大でピアノ科に在籍。とても美しい音色ですが、そこは屋内なのか屋外なのかわからない程、大量のゴミに囲まれた汚部屋。酔いつぶれた千秋を拾ったこの”のだめ”、彼女にはピアノの才能と等しく大きな問題がありました・・・。
漫画でアニメでドラマで「ぎゃぼー」
2001年から掲載開始の漫画が原作。徐々に人気が出て2007年からTVドラマに。更にその後も小説やゲームにもなっています。漫画・アニメ・ドラマ・映画で尻上がりに評価が上がる一方で、小説とゲームは不評でした。やっぱり音楽系漫画はアニメが一番入りやすいですね。しかし本作はTVドラマも面白い!
男前な千秋役は玉木宏で王子顔。変人のだめ役には上野樹里で、この2人のコミカルな掛け合いは漫画から出てきたような再現度。特にのだめが出す擬音?「ぎゃぼーー!!」等の不思議な声か音かは上野樹里にしか出せないのではないでしょうか・・・。実写化しても全く色褪せない本気の演技に脱帽しました。
のだめは美しい
変わり者であることは間違いないのですが、のだめは”自分のしたい事”を大切にしています。辛い事からはすぐに逃げようとしますが、楽しさを感じて”吸収モード”に入ると没頭します。その姿勢は羨ましくもあり、美しさすら感じさせました。”カンタービレ(歌うように)”という題名は最初から最後まで、演奏と生き方の両面で表現されていました。
ピアノを弾けば美人ですが、ピアノを引いてしまうと変人な”のだめ”。残念感漂う彼女ですが、物語の進行とともに成長し、そして変化が起こります。それは決して”普通になる”という意味ではなく、更に”のだめらしく”なるのです。どんな風が”のだめらしい”のかは読んでのお楽しみです。「ぎゃぼー」は最後までありますので御心配なく。
⇑ クラシック?繋がり・・・
コメント も、文句以外で・・・