やっぱり主役は「直情バカ」がいい
桃太郎の鬼退治
高校を退学になるような問題児でミリタリー好きの一ノ瀬四季。父親一ノ瀬剛志と喧嘩しながらも穏やかな毎日を過ごしていました。しかしこの親子の元に訪ねてきた客の存在が四季の世界を一変します。剛志はその客を見るなり車で轢き殺し、慌てて四季を連れて逃げ出すのです。
轢き殺した相手は桃太郎の子孫。剛志も子孫ですが四季は鬼の子孫であり、血の繋がりがない事を知らされます。更に桃太郎の集団「桃関」と鬼の集団「鬼関」が存在している事を告げられます。そんな会話の折桃太郎の更なる刺客、剛志は瀕死の重傷を負います。怒りで覚醒した鬼の力で、桃太郎を倒した四季の姿を見て剛志は息を引き取ります。そして四季も何者かに気絶させられるのでした・・・
鬼と桃の異能バトル
鬼関は自身の「血」を媒介として様々な能力を発揮します。この能力を「血触解放」と名付け、能力を最大限に発揮できるよう戦闘・医療・偵察の3部隊に分け、各部隊に適した能力を持つ者たちが配置されます。他に特徴といえば、恰好がちょっと中二病な人物が多いような・・・
桃関は「黒い霧」を操るという正義っぽくない能力。また部隊構成ではなく、格付け構成で大皇帝・皇帝・三皇帝という風に完全縦社会です。鬼を退治するために手段は選ばず、一般市民の犠牲も仕方なしと考えています。この思想とスーツ姿がヤクザ的な印象を与えてきます・・・
人間らしい鬼を狙うのは、人間代表の桃太郎
見た目も柄も悪い桃太郎達。「鬼は悪」としており、完全撲滅を掲げています。普通の生活を送り、心優しい鬼であっても関係なく「鬼だから」退治します。「鬼は必ず暴走する」と考えられていますが、果たしてこれを「正義」と呼べるのか・・・血の争いというのはどの作品も凄惨ですね・・・
評価としては面白い!です。特にバトルシーンはテンポ良く、だらだら伸びないのが見やすい。キャラクターも非常に立っていて、主人公以上に人気がでそうなキャラが多数存在してます。そして桃太郎を敵視してしまう漫画です。本編との関係は0ですが、屏風ヶ浦穂希が可愛いです。
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