世界中で起こる犯罪。その中でも「話題になった・有名な・驚きの」映画化された「強盗」をご紹介。実際に行われた犯行で、事実ベースに作られた作品は感慨深いモノから呆気に取られるようなモノまで様々です。「趣味一徹」ブログで紹介した映画の中から「実話」「国」「強盗」を犯行時の年代順にまとめにして紹介していきます。(該当ブログが増えれば順次追記)
1972年:アメリカ:カリフォルニア銀行「バニシング’72」
カリフォルニア銀行には時の大統領リチャード・ニクソンの隠し金が!?30億円という大仕事をやってのけた強盗団は間違いなく”プロ”。歴史上最もFBIが動員された大規模銀行強盗は、現在ではもはや”伝説”とされている程。そんなプロとはどんな人達かと思えば、想像以上に変わり者な面々なのでした。
1973年:スウェーデン:ストックホルムの銀行「ストックホルム・ケース」
ストックホルムにある銀行で、5日間に渡って行われた立てこもり強盗。医学的用語として用いられる”ストックホルムシンドローム”という言葉の語源になった事件。警察の対応に対する不満と、犯人の人柄によって起こった逆転現象です。映画ではイーサン・ホークがコミカルに演じており、「憎めない犯人像」を作り上げています。
1981年:アメリカ:州全体の銀行「さらば愛しきアウトロー」
アメリカ各州で起こった非暴力銀行強盗。銃を出し脅すが発砲する事はなく、犯行後の聞き取りでは「紳士的だった」と証言される安全?な強盗。映画化された件は1981年ですが、この犯行はなんと50年以上前から行っており、合計60回の銀行強盗と16回の脱獄をした実話。主演のロバート・レッドフォードの引退作で、穏やかで物腰柔らかい犯行が印象的です。
1984年:日本:大阪お菓子メーカー等「罪の声」
おまけ付きお菓子で有名な”グリコ”の社長が拉致され身代金を要求されます。更に不二家・駿河屋・ハウス食品にも魔の手が・・・犯人と噂された”キツネ目の男”も正体不明で未解決事件となっている”グリコ森永事件”について掘り下げます。犯行に利用された”子供の声”に焦点を当てて、大人になった声の主の心境をドラマ化。日本で起こった出来事だけに最後まで興味が途切れない作品です。
2004年:アメリカ:トランシルヴァニア大学「アメリカン・アニマルズ」
大学の図書館にあるヴェンテージ画集を狙った、大学生4人組の犯行。本作は元ネタではなく、「実話である」と題しており、再現ドキュメンタリー映画となっています。完全再現という事もあり、発表に当たっては被害者である図書館員である女性に見てもらい承諾を得ています。映画観て変装して友達集めてと、大学生の大迷惑なお遊びに付き合わされた方々が気の毒でした。
2005年:アルゼンチン:リオ銀行「ミリオンダラー・スティラー」
アルゼンチン・リオ銀行を狙った、斜め上向けて30m掘ったという根性のある6人組の犯行。トンネル内には換気口から証明、敷物まで構えられた大計画でした。年始年末で長期休暇の時期に実行しており、犯行が明らかになったのは実行から3日経ってからでした。映画ではもっとドラマチックに、格好よく魅せるように作られています。
2015年:イギリス:ハットンガーデン「キング・オブ・シーヴス」
宝飾街の貸金庫を破った7人組で、平均年齢が66歳。主犯格は77歳という高齢者による強盗で、その手口はドリルで穴開けるという重労働。年齢以上に元気な方々ががんばった犯行。使った機材(ドリル含め)はそのまま放置して逃げ去った事から、運び込むのが精いっぱいだったのかなと勘繰ってしまいます。映画ではちょっと友情を感じさせる作りで、ラストの会話は冗談めいてお洒落でした。
\サブスク引き籠り応援団です/
コメント も、文句以外で・・・