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刑事が猟奇的!?「ドS刑事 ~風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件~」

ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる ☆ドラマ・小説
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3.7 推理を推理するのも仕事ですかね

連続放火魔殺人事件

浜松市内で男女が生きたまま焼き殺されるという事件が起きます。静岡県警の刑事で警察庁次官の娘である黒井マヤと、若手刑事の代官山脩介のコンビが捜査につきます。しかしマヤの方は実は”死体の方に興味があり犯人に興味がありません。マヤは「焼き殺すことに執着しているから、まだ事件は続く。」と話します。

そしてマヤの推理通り詐欺師・主婦・OL・歯科医師と被害者が増えていきます。接点がないため捜査は難航しますが、代官山が”共通点”に気付きます。なんと前の被害者が次の被害者に対して恐喝・八つ当たり等を行っていた、”悪意のバトン”と名付けられた法則。何かに気付いているマヤの行動を代官山が追いかける、不思議な捜査方法が始まるのでした。

2人の特殊な捜査方法

早期に犯人をほぼ特定しているマヤですが、事件が治まると次の死体が出ないので何も話しません。代官山の仕事はマヤの推理を推理することになります。マヤの真相に辿りつく速度と推理力は正に千里眼ですが、それを見逃さずに推理していく代官山も千里眼です。しかしマヤは犯人を追わず、更に代官山の行動を邪魔します。天才の考えを見抜いて犯人に辿り着く代官山の苦労は人知れません。

本作は2015年に多部未華子と大倉忠義の2人がメインキャストでドラマ化されています。小説も7シリーズ累計は60万部を超えている人気作品。作者の七尾与史は独特な世界観を持っており、得意分野はグロ系で「死亡フラグが経ちました」「失踪トロピカル」題名に誘われて読むのは避けた方が良いレベル。そんな中でも本作ドS刑事シリーズは恋愛要素あり、グロ少な目(?)なので七尾作品の入り口となっています。ハマれば沼る魅力がある作家さんです。

猟奇的な個性が魅力的

警視庁捜査一課殺人犯捜査第3系所属の25歳黒髪美人な黒井マヤ。親が警察庁次官で完璧なお嬢様で、性格以外に問題のないエリートです。残念ながら正義感はなく、冷酷で高飛車な”殺人現場マニア”であり、現場からの遺留品をコレクションにする異常者。真相や犯人に辿り着いても、誰にも話さず次の事件を楽しみにするという徹底ぶりです。

そんな彼女が捜査の役に立つと判明したのは代官山の観察力のおかげです。彼がいなければマヤは、現場で死体を見るだけで意見も言わない飾り刑事になるとこでした。見事な凸凹バディ物ですが、マヤの猟奇的視点から導き出す推理力は見事です。美人でサイコパスという何とも言えない魅力を醸し出すマヤの活や・・・活躍するのは代官山ですが、お楽しみください。

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