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”面白いけど甘くはない!”「小市民」シリーズは本格学園ミステリ

ミステリ
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推理したい・ひけらかしたい病のせいで孤立した小鳩常五郎と、もっと危ない本性を持つ小佐内ゆき。中学で知り合った2人は、高校ではごく普通の生徒、つまり”小市民”として生活する事を胸に秘め行動を共にします。しかし2人の本性は隠しきれるものではないようです・・・

春季限定いちごタルト事件

船戸高校へと進学した常五郎小佐内さん。2人は困った時にはお互いを言い訳にするという”互恵関係”を結んでいます。とはいえ常五郎の首ツッコミ気質が治るはずもなく・・・。更に”春季限定いちごタルト事件”甘い物(が異常に)好きな小佐内さんにはショックな出来事。そしてとうとう小佐内さんまで本性が・・・安楽探偵と直実行派の2人は良いコンビでした。この第一弾では”真のラスボス”の怖さを垣間見せていました・・・

夏季限定トロピカルパフェ事件

高校2年になり”小市民”として安定?しつつある2人。この夏休み”小佐内スイーツセレクション・夏”という菓子巡りに付き合わされる常五郎は甘い物好きではありません。しかし夏休みのラスト、第一位に輝いた”セシリア”の”トロピカルパフェ”を食べに行く頃には、2人の関係に異変が生じていました。因に今回も全然トロピカルな話ではありません・・・むしろ”君たち2人の関係と感覚は難しいんだよ!”ってなりました

秋季節限定栗きんとん事件

前回夏限定から袂を分けた2人それぞれの人間関係を構築し、それなりに”小市民”な生活を送っています。そんな頃、周辺地域でボヤ騒ぎが。船戸高校新聞部はこの出来事を取り上げます。そこに小佐内さんの影を感じた常五郎は、またしても首を突っ込み・・・夏で感じた”難しい関係”について、今回でちょっと理解できました。2人の関係は”完成してない栗きんとん”なのです。

巴里マカロンの謎(番外短編)

高校1年の9月ごろ、ちょっとした事情で小佐内さんの頼み事をひとつ聞くことになった常五郎。そして2人は名古屋に新規オープンした”パティスリー・コギ・アネックス・ルリコ”で”季節限定の4種類マカロン”を食べに行くことに。そこで注文したマカロンが目の前に現れると、そこには”謎”まで現れてしまうのでした。ちょっと気分転換な閑話集いちごタルト事件とトロピカルパフェ事件の合間でも、ちゃんと活動してしまっていた2人でした・・・

冬季限定ボンボンショコラ事件

高校3年、受験を控えた12月のある日、常五郎は小佐内さんと一緒に下校しています。鯛焼きを食べている小佐内さんを傍目に、常五郎は気づきます。”轢かれる!?”。轢き逃げに遭って木良市病院に搬送された常五郎は大重体大学受験も不可能になりました。そして翌日、小佐内さんが置いていったメッセージカードには”ありがとう ごめんなさい ゆるさないから 小佐内”どうやら犯人を探そうとしているみたい。お互いの目的の為だけの互恵関係は高校時代のみという季節限定。常五郎が退院する時には小佐内さんは大学生。受け入れた別れを慈しむような常五郎と、”治ったら行きたい場所”に何かを感じた小佐内さん2人のラストはこれが最善。・・・米澤さん、こんなの・・・続き期待しますからね・・・

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