魔女の目的は”沼作り”?
どこかにある、少し幻想的な世界でのお話。
大国に隣接した小さな森には、
醜く悪しき「森の魔女」と、
容姿端麗天才的な才能をもった「沼の魔女」がいました。
二人は互いの魔力を競うように
100年ものあいだ争っていましたが
沼の魔女が伝説の兵士を、
深淵の闇の中で見つけたことでその均衡は崩れます。
……キヒヒ。
異世界”ミデア”で濃度の高い瘴気が発生してしまい、誰も住む事ができない沼”ニブルヘンネ”が生まれました。そんな沼で唯一生息できる沼の魔女”メタリカ”は、寿命が尽きる前に世界を沼で満たす野望を抱いています。しかしメタリカは”沼以外では生きていけない”体質。そこで伝説の魔神”百騎兵”を召喚し自分の代わりに各地の”沼を封印しているピラー”を破壊していくよう命じるのでした。
見た目以上に高難易度なハクスラ
アクションRPGで日本一ソフトウェアにしては珍しい3Dです。最初はサクサクと進行できますが、中盤から1発で倒されるという厳しさ。それでも進めないわけではなく、装備のレベルアップをしっかりしていけば力技で進める事ができます。捕食システム・フィジカルリバレーション・セルフリカバリーといった援護的なシステムが数多く存在し、理解するのに少し手間取りますが上手く活用すれば難易度はガラリと変わります。
ストーリークリアしてからの”地下百階への挑戦”からが本格的なハクスラで、ゲームクリア時の装備から比べると200倍もの強さへ武器・防具を鍛えていくこととなります(200倍程度は序の口で、1000倍を超える事も容易)。選択・戦闘・3つのエンディング・一撃死と、当時(PS3)のソフトとしては盛りだくさんな内容で、サブ要素として村を制圧して従わせる「魔女制圧(ウィッチ・ドミネーション)」が存在しており、特段行わなくても良い要素なのですが(3つのエンディング見たい方は必要)村に入るとつい民家を襲って(?)しまいます。
グロ有ダークなのにポップ
若干のグロありで、ストーリー自体も割とエグイです。武器自体が下ネタ要素を含んでいたりしますがキャラクターが全体的に可愛い事でなんとなく許されます。特に百騎兵はマスコットキャラとして秀逸で、可愛い・おとぼけ・やる時はやると主人公要素満載です。登場する魔女も可愛い系が多く、絵柄は非常に好印象。
「魔女と百騎兵」はストーリーが奥深く面白いのですが、「音楽(サントラ)」によって更に軽快になっています。ポップなアジア・ファンタジー系な音楽が満載で、作業系になりがちなダンジョンも耳触りの良い音楽でストレスフリーに感じました。本格的なダークストーリーですが噛みしめる物語で、温かさも感じられる名作です。
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