こんな神作は中々出てこない!
13人の少年少女
1985年、咲良高等学校に通う鞍部十郎は、入学をきっかけに祖母の家で一人暮らしをしています。映画が好きで、毎日色々なビデオを観ている彼は毎日不可思議な夢に悩まされていました。夢のせいか日々の生活に違和感を感じていたある日、十郎の前に巨大なロボットが出現し世界の終焉を知らされるのでした。
同じく同級生の冬坂五百里も謎の夢に悩まされており、友人である南那津乃や網口愁に相談していました。ある日、登校中に出会った関ケ原瑛に一目ぼれしてし、後を追うようになります。しかしこの出会いがきっかけとなり数奇な運命を背負っている事を知ります。
ーこれは救いたい未来と、救えなかった過去という運命に立ち向かう少年少女達の物語ー
3つのパートが導く答え
13機兵防衛圏はメインストーリー・戦闘・考察という3つのパートで構成されています。その3つのパートの内容とは
〇追想編
”メインストーリー”となり、13人の主人公それぞらの物語を進めていくパート。何を言っても一番の軸でありながらも謎を残していく難解パート。13人の関係性にSF・恋愛・世界の終わりと詰め込んでいるので、ここをしっかり見ていかないと全く面白くなくなります。いや、面白いから是非しっかり読み込んで!!
〇崩壊編
”戦闘シュミレーション”パートです。唯一のゲームソフトらしいパートで、成長・新装備解放を行いながら襲い来る怪獣殲滅を図ります。リアルタイムシュミレーションとなっており、考えながらも素早く配置とコマンドが必要です。キャラの出陣選択ではキャラ同士の会話があります。後半に入ると感情移入している(絶対!)ので、心に響くシーンが多数あり。最後のロボット搭乗シーンは感涙物。
〇究明編
”ストーリーの補完”パート。今までのストーリーを時系列に沿って再体験ができ、人物・世界観・謎解きが記された”ミステリー・ファイル”により全てのストーリーが完成されていきます。このパートでようやく「ああ、、、そうですか、、、」となります。そして全てのキャラクターに対して温かい想いをもつでしょう。
ロボットと恋が未来を決める
人類存続は13人にかかっています。託されたのは過去からの”想い”なのですが、人類存続といえばやっぱり恋愛。次世代のためにも必須。本作を表現する言葉として恋する乙女な五百里のセリフ、「無敵の女子高生はロボットにだって乗っちゃうんだから!」は象徴的なものでした。まあ、作中一番推しなので感じただけかもしれませんが・・・・
ノストラジックな画風、全編声優による表現、複雑でありながらも重くなり過ぎないストーリーと絶妙なバランスで仕上がってます。恐らくですが、このようなゲームに出会う事はないでしょう。続編もあり得ない程完成されており、また2番煎じするのも困難なある種の”チャレンジ”作品。作者が作りたかった作品という印象があり、万人受けを狙ったモノではありません。”だがそれで良い”と思わせる本ソフト、少年少女の運命とその結末は期待を裏切りません!
コメント も、文句以外で・・・