希望と救いの物語でした
琴座から来た男
ニューヨークのセントラル駅で、ひったくりに合った女性に手を差し伸べるサングラスをかけた男性。彼は駆け付けた警官にひったくり犯と間違われますが、すぐに誤解は解けます。しかし「K-PAXから旅行できたんだ。久しぶりにね。」と話す彼を怪しく感じ、警官はそのまま身柄を拘束し精神病院へ移送します。
プロートと名乗るこの男性ですが、精神薬の効果が全くない上に不思議な言動が続いています。そこでカウンセリングを担当するマーク・パウエルは故郷の事を質問します。しかしこの質問を全て流暢に返してくるプロートに困惑します。更に自身の星の自転・公転も説明し、「地球人と同じだよ。自分の星のことは常識さ。」と話す姿にマークは”本当に異星人なのか、それとも記憶喪失なのか”と悩むようになるのでした。
K-PAXは地球と違う考え方
プロートの説明によるとK-PAXは9つの恒星の相互作用により常時、地球でいうとこの”夕暮”のような明るさです。そして”自分の星のことだから常識”とK-PAXの軌道を正確に描くのですが、これが天体専門家が地球から観測した軌道と一致していました。
星人の概念として”善悪”という言葉がなく、「宇宙では善悪がわからない人なんていないよ。」話します。子供は親が単体で育てるのではなく、周囲の多くの大人たちによって育てられます。治療においても「人は自分で治す力があるんだ。」と地球の医学を否定し、そして病棟の患者たちの心を開いていきます。異星人というよりも、進化した存在のように語っていたのが印象に残っています。
地球人とK-PAXどちらも本当の姿だった
プロートは地球人の姿でK-PAX人として過ごしています。見た目はともかく、確かに精神的な部分は地球人とは異なっていました。しかし精神科医マークとしては”そうですか”とは言えず、プロートの中に”トラウマ”を感じ探します。そこには悲しい過去が見受けられますが、それはプロートの過去なのか、それともこの人型の記憶なのか・・・
ミステリアスな展開で終始”真実”を探す作品でした。しかし本当に大事なのは彼は精神病院で周囲の人間を癒していった事実。朧な情報で本当は何者なのか?という目を向けられる中、彼は彼自身にしかできない事をやり遂げていった事実。地球人なのかK-PAXなのかを決めるのは、確かに彼と接触し彼を感じた人間達に委ねられたラストに拍手を送りたい。
\サブスク引き籠り応援団です/
コメント も、文句以外で・・・
K−PAXは、正月映画の随分前に作られて居るが、ハッブル望遠鏡が出てくるあたりが憎い!また、文明度D3も憎いし、多元宇宙論もホーキング博士が喜びそう。
また、タキオン粒子を出したあたりも、松本零士氏が波動砲を撃ちそうだ。
この映画は、いろんなエッセンスを含んでいる。
K−PAX星人は多分純粋なエネルギー生命体、意識なんだろうな!と考えると円谷英二氏がウルトラマンで出てきそう。
K−PAXの概念は、EE.スミスのスカイラークシリーズやレンズマンシリーズで全て語り尽くされて居る。
光は早いけれどとても遅い。秒速30億キロでもK−PAX星まで1年がかりだ。
もしタキオン粒子が実在するなら、現代粒子物理学は幼稚園教材だ!
ワープ航法でも光の一千倍のスピードが出せるのか。16万8000光年は、ひかりの20万倍出せば、丁度1年。あ、往復だから40万倍だ!
空間を縮めても、無理。文明度Aでなければ無理かも。
光のスピードがクソ遅いから行くのは無理。意識なら物質では無いから時空の概念は移動に必要ない。
素粒子のスピンは時空に影響されないから、これなら説明できそう。
さて、K−PAX星人は宗教を例に出したが、言いたいことは争いのない、争いの原因すら無意味な世界なんだろう。
やりたい事は、100パーセントの個人主義と知的好奇心だけなんだろうな。
人類は、45億年の地球が終わる頃まででも無理な進化かなー?
俺は、悟りより雑念がいいなー!
でも悟りを考えたお釈迦様は、ワニと話ができたから、すげーなー、と思う。
何回見ても面白い。K−PAX星人も退行催眠分かってるんだな!
ブログ本文より興味を惹く内容ですな。
意識であるなら時空概念がない、ワープという技術ではなく、星人自体が無制限に移動?できるなら地球に度々来れるのも納得。
また意識的存在でも知的であり、言葉が理解できるなら退行催眠も効果あるんでしょうね!
人間の進化は現段階では電磁的進化が濃厚でしょうか。AIを経て記憶のバックアップから個人を残すなら、身体は機械でも中身は本人と言えなくもない。
面白いコメント感謝します。