自宅で介護を受ける際に気になる「利用金額」。ホームヘルパーとはどんな内容の業務で、いくらかかるのかを理解しておけば不安も少ないかと思います。「訪問介護事業」の3つのサービス類型からサービス内容と利用価格を記載します。
価格に関しては要介護であれば同一料金で、介護度による金額差はありません。下記は1割負担(1単位:10円)の場合の料金です。2割・3割の方は単純に2・3倍してください。また、地域によって基準単価が変わりますので、各自治体で確認してください。
また、事業所によってはサービス加算があり、下記の金額に加算されるケースがほとんどです。利用事業所と契約を結ぶ際に、価格と合わせて加算の有無も確認してください。
※2024年の報酬改訂により”訪問介護事業のみ3%程度引き下げ”となっています。
身体介護
利用者の身体に直接接触して行われるサービスで、入浴・排泄・食事などの介助を指します。身体介護サービスを行う前に安否確認・顔色・発汗・体温などをチェックします。
20分未満 | 163単位 | 163円 |
20分以上30分未満 | 244単位 | 244円 |
30分以上1時間未満 | 387単位 | 387円 |
1時間以上 | 567単位+30分ごとに84単位を加算 | 567円+30分ごとに82円を加算 |
生活援助
利用者が日常生活を営むことを支援するサービスで、調理・洗濯・掃除などの家事を指します。利用前に安否確認・顔色チェックを行います。
20分以上45分未満 | 179単位 | 179円 |
45分以上 | 220単位 | 220円 |
通院等乗降介助
自宅からタクシー等への乗車・移動及び受診等の手続きを介助します。これは「訪問介護事業所が車両で連れて行く」サービスではなく、あくまで乗り降り・移動・手続きの介助です。
通院等乗降介助 | 97単位 | 97円 |
要支援は月定額
要介護状態になることを予防することが目標で、可能な限り在宅で自立した日常生活を営むためのサービスで、原則週に1~3回程度の利用となります。
介護予防訪問介護費Ⅰ訪問型サービス費Ⅰ | 1 週間に1 回程度の介護予防訪問介護が必要とされた場合 | 1,172単位 | 1,172円 |
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介護予防訪問介護費Ⅱ訪問型サービス費Ⅱ | 1週間に2 回程度の介護予防訪問介護が必要とされた場合 | 2,342単位 | 2,342円 |
介護予防訪問介護費Ⅲ訪問型サービス費Ⅲ | 1 週間に3 回程度の介護予防訪問介護が必要とされた場合(要支援2 の利用者に限る) | 3,727単位 | 3,727円 |
訪問介護で行えない事もあります
契約した利用者のためのサービスになりますので、家族等へのサービスはありません。ペットの世話はもちろん、窓ふき・家具移動・草むしり等は行えません。このような場合は介護保険ではなく、便利屋などを利用してください。
医療行為についても行えません。インスリン注射・経管栄養・摘便・怪我の処置のほか、巻き爪などの症状がある爪切りや耳垢塞栓の除去は行えません。このような場合は介護保険ではなく、病院にて対応して下さい。
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