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常人と異常者の境目はどこ?「GOTH」

著:乙一の小説「GOTH」のあらすじと感想。異常な犯罪への関心が強い”僕”と”森野夜”。現在の興味は最近起こった連続バラバラ事件。そしてある日、森野が事件に関わる手帳を拾ったとか・・・。これは”異常者”を探す物語・・・。
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赤い左眼が死者を救う・・・中二チックでかっこいいじゃないか・・・「心霊探偵八雲1 ~赤い瞳は知っている~」

2004から刊行の小説「心霊探偵八雲1」のあらすじと感想。赤い左眼で死者の魂を見る事ができる大学生、斎藤八雲。心霊トラブルメーカーの小沢春香と共に怪事件に挑んでいきます。左眼が赤い・・・いや中二病じゃないですからね?
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めくって5ページ、もう目が離せない「告白」

秦かなえのデビュー作「告白」のあらすじと感想。中学校教師の森口悠子は、ホームルームで辞職について生徒達に話します。そして普段は家庭について話し始めると、皆に言い放ちます。「娘の愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです。」
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言葉の海を渡るために「舟を編む」

出版社の営業で働く馬締は、定年間近の荒木に辞書編集部に引き抜かれます。そして対して金にはならないが、百科事典の編集に取り組んでいく。その理由は膨大な”言葉”という大海を渡るため辞書という船が必要ということでした。
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刑事が猟奇的!?「ドS刑事 ~風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件~」

浜松市内で男女が生きたまま焼き殺されるという事件が起き、警察庁次官の娘である黒井マヤと、若手刑事の代官山脩介のコンビが捜査につきます。しかしマヤの方は実は”死体の方に興味があり”犯人に興味がありません。何かに気付いているマヤの行動を代官山が追いかける、という不思議な捜査方法が始まるのでした。
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子供を”借りた”その先に待つものは・・・「レンタル・チルドレン」

泰史は息子の優を失ったショックから感情を失った妻、冬美との生活に悩んでいました。子供をレンタルする事にした2人は優そっくりな男の子を見つけました。レンタル後、返却しますがその度に子供は歩いて戻ってきます。恐怖を感じた泰史は掲示板で色々調べていくうちに、”ある人物”に辿り着きます。
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才能の本質を考える「キリン」

”優秀な人間を産ませる”という趣旨の元、優れた男性の精子をオークションで販売しているジーニアスバンク。優秀な遺伝子を引き継げば”天才”もしくは”秀才”が産まれると思われています。そしてこのジーニアスバンクから特に優秀な遺伝子を競り落とした”厚子”は2人の子供を授かりました。
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ビターな児童向け書籍「銃とチョコレート」

世間を騒がす”怪盗ゴディバ”。この怪盗に立ち向かうのは”名探偵ロイズ”。そのロイズが怪盗ゴディバの情報提供者に報奨金を与える事を発表します。そしてその話に食いついたのはロイズに憧れる少年リンツでした。
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”物”の気持ちを量り知る「あずかりやさん」

こんぺいとう商店街の西の端、「さとう」の暖簾がかかる店。この「あずかりやさん」の店主である桐島さんは目が見えないけれど、来店したお客さんの名前と声は忘れません。お客は少なく、ほとんどボランティアの人が持ってきてくれる点訳本を読んで過ごしています。
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ナナが綴った幸せの物語「旅猫リポート」

吾輩は猫である。名前はまだない。夏目漱石の作品に登場する猫同様、現在名前のないこの野良猫も自由気ままに野良生活をしていました。しかしそんな折、突如車に轢かれてしまい動けなくなります。そして助けてくれたサトルがそのまま野良猫を引き取ります。ナナと名付けられ、名前をもった猫は不自由ない暮らしをしていました。
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自分を守る為に必要だった邪王真眼「中二病でも恋がしたい!」

富樫勇太は中学時代に重い中二病を患い、中学卒業と共に置き去りにした黒歴史を忘れるため、ごく普通に順風満帆な高校ライフを送っています。このまま何事なく、普通の人として過ごしていけるはずだった勇太の前に、必然と言うべきか中二病世界からの使者が現れてしまいます。
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昔は良かった・・・そんなこと言わせない!「キケン」

成南電気工学大学では「危険制御研究部」という物騒な名前の部が存在しています。部長上野は「成南のユナ・ボマー」と謳われる無類の火薬好き。小学校時代に既に自宅にて爆発物を作成しており、爆破実験も喜々として行と野放しにしてはいけない人物です。