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ビターな児童向け書籍「銃とチョコレート」

銃とチョコレート 小説
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3.8 乙一さんが児童書・・・ドキドキ

怪盗ゴディバを追え!

世間を騒がす”怪盗ゴディバ”大富豪しか狙わず、盗んだ後は{GODIVA}と書かれたカードを残します。手掛かりはカードだけというこの怪盗に立ち向かうのは”名探偵ロイズ”。ロイズが怪盗ゴディバの情報提供者に報奨金を与える事を発表します。そしてその話に食いついたのはロイズに憧れる少年リンツでした。

リンツは決して裕福とは言えない生活を送っており、今回の報奨金の話を聞き「報奨金があれば母との生活が楽になる」と思い立ちます。実はリンツは昔、父と行った市場で聖書を購入しており、その聖書には怪盗ゴディバに関する重要な地図がはさまれていました。早速リンツはロイズの事務所にこの地図の事について手紙を送ります。この手紙がきっかけとなり、リンツはロイズと共にゴディバ探しの冒険に旅立つことになるのでした。

ベルギーの伝統が息づく”アート”のように美しいチョコレート ベルギーの伝統が息づく”アート”のように美しいチョコレート

甘そうな名前の登場人物達

主人公リンツの名前はスイスのチョコレートメーカー。創業者ロドルフ・リンツは固いチョコレートを滑らかにした、現代チョコの創始者です。探偵ロイズは北海道に本社を置く菓子メーカー”本場ヨーロッパに負けないチョコレートを作りたい”という理念で立ち上げられた日本屈指のチョコメーカー。探偵の相棒ブラウニーはお菓子そのもので、四角く平たいチョコレートケーキ(諸説あり)のことです。

そして怪盗ゴディバはベルギー・ブリュッセルに本社のある国際的な有名チョコレートメーカー陰りを見せない強さを持っていますしたが、それでも2021年に新型コロナウイルス流行の打撃を喰らい北米事業から撤退しています。他にも登場キャラは”チョコレート”関係の名前が勢ぞろいとても甘く香しそうに見えるのですが、”乙一”氏が書く小説はやはり甘いだけではありませんでした。

児童書でも乙一ワールドは健在!

この乙一さんですが、僕の知る限りグロ系が得意な方。”児童書”という選択肢が意外で、なんだか不安すら感じました。実際読んで見ると、文字が大きかったり平仮名が多かったりと、確かに子供が読めるように配慮された作品。少年リンツの冒険譚は読むものにドキドキとワクワクをもたらせ、リンツに成りきってしまいます。

子供向けな設定として文字・行間・人物名が配慮されていますが、内容自体はミステリー要素が強めです。子供向けと侮るなかれな物語で、中盤以降は新事実発見から伏線回収、ヒューマンドラマが出現。そこには序盤の明るく楽しい冒険譚だけではなく、ちょっと苦い話もでてきます。流石にグロ表現はありませんが、乙一ミステリーは手加減なくミステリー・冒険小説として楽しませて頂きました。

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