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”物”の気持ちを量り知る「あずかりやさん」

あずかりやさん 小説
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4.2 ジャケ買いした結果、名作に当たった

「さとう」の暖簾がかかる店

こんぺいとう商店街の西の端、「さとう」の暖簾がかかる店があります。この「あずかりやさん」の店主である桐島さんは目が見えないけれど、来店したお客さんの名前と声は忘れません。時間は時計が何回鳴ったかで把握しており、1人で営業しています。と、いってもお客は少なく、1日のほとんどをボランティアの人が持ってきてくれる点訳本を読んで過ごしています。

あずかりやさんは紙切れ一枚でも、生き物でも一律1日100円で返金不可であずかります。日数を店主に伝え期日を過ぎても取りに来ない場合は店主の物になります。例外はなく、どんな物でも条件は同じ。大切に保管する事を約束し、またお客さんがあずける物に関して何かを訪ねることもありません。そんな「あずかりやさん」にお客が来たようですよ。

店主の人柄か、お客が事情を話してしまう店

この目の見えない店主、桐島さんは独自のルールを設けたこの店を10年近く1人で営業しています。「質屋」と似たような性質の店なのですが、物価ではなく日数で価格が決まるという不思議な設定。そしてここに訪れるお客は、揃って悩みながら大切な思い出と品をあずけていきます。勿論、桐島さんは何も聞かずに預かります。

しかし店の雰囲気と店主の人柄からか、来るお客を饒舌にさせてしまいます。なんでも受け入れてくれそうな桐島さんに、あずける物への想いを語るお客。そしてその後から「あずけた物」の視点で綴られる物語は、両側の思惑と悩みが交差しつつも優しく温かい気持ちにさせてくれます。

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あずけられた「品物」視点

この作品の特徴は品物の視点で話されることです。それは高級自転車やオルゴール、本といった預けられた物だけでなく店にある暖簾やガラスケースに至るまで、「品物」たちが感じた・思った事を語ります。そこには口調・性別?・考え方といった個性を有しており、ちょっと気取ったり良い事を言ってみたりしていました(人間には聞こえない)

実はこの作品はジャケ買いしただけで、中身は全く知りませんでした(笑)味のある絵柄で猫が描かれているところに釣られてしまいました。読んで見ると大当たりで一気読みし、更に続巻も購入と、はまりました。感想としては「時間を置いては繰り返して読むだろうな」です。懐かしさを感じさせるこの小説、読んだら他の方にも勧めたくなる良作です。

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